第52話 みーちゃんの運動会
文字数 394文字
今日のみーちゃんは運動会です。
入場行進をするために、校庭の400メートルトラックの北側で教室のみんなが集まっています。グレーのトレパン姿の岩田先生がその前でこう言います。
「今日は運動会の本番だ。これから行進するけれども、練習してきたんだから、大丈夫。みんなできる。よし、みんながんばろうな」。
「はーい」。
みーちゃんもみんなと一緒に元気に返事をします。
すると、前から3番目に並んでいたみーちゃんのところに先生がよってきます。
「あのな、おまえはがんばんなくていいから。いいか、行進のとき、前の人が右足を出したら、おまえも右足を出せ。左足を出したら、おまえも左足を出せ。それだけでいいからな」。
先生は野球のキャッチャーのようにしゃがんで、みーちゃんにそうささやきます。
──え?それって、どういう・・・
もしかして期待されていないのかなとしばし孤独感を覚えるみーちゃんなのです。
入場行進をするために、校庭の400メートルトラックの北側で教室のみんなが集まっています。グレーのトレパン姿の岩田先生がその前でこう言います。
「今日は運動会の本番だ。これから行進するけれども、練習してきたんだから、大丈夫。みんなできる。よし、みんながんばろうな」。
「はーい」。
みーちゃんもみんなと一緒に元気に返事をします。
すると、前から3番目に並んでいたみーちゃんのところに先生がよってきます。
「あのな、おまえはがんばんなくていいから。いいか、行進のとき、前の人が右足を出したら、おまえも右足を出せ。左足を出したら、おまえも左足を出せ。それだけでいいからな」。
先生は野球のキャッチャーのようにしゃがんで、みーちゃんにそうささやきます。
──え?それって、どういう・・・
もしかして期待されていないのかなとしばし孤独感を覚えるみーちゃんなのです。