第2話 プロローグ【1】

文字数 329文字

【1】



 蝶墜ちて大音響の結氷期      
      富澤 赤黄男



【ベティーはいい飛行機で、かなりの攻撃に耐えられるように頑丈にできている。命中しても、九七艦攻のように簡単に爆発したり火災を起こさない。
 空母攻撃終了後、ベティーが一機帰還中、友軍機から何度も機銃掃射攻撃を受けたが、まったく被害を受けた様子はなかった。
 友軍機は最後には諦めてしまった。
 アメリカ海軍 駆逐艦キッド艦長 アラン・ロービー少佐の戦闘報告書より】
※ベティーは、一式陸上攻撃機の連合国側のコードネーム


  *


 以下は、私が五年前に体験した「祖父の足跡を辿る旅」の手記です。
 祖父の戦争体験とは言え、私の職業柄、戦争を文学的な視点からも見たものになっていますので、その点ご了承ください。

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