第2話:静香さんと交際開始

文字数 1,682文字

 その後、先日、静香の通っている相模女子大付属中学の課外授業で相模川の川下りに行き、こちらの江成勇三さんが船頭をしていただいた船に乗り、途中で暑気にやられて気を失ったところを助けていただいたと言った。すると、そうですかと母の江成静子が言い勇三は無口なもんで、何も言わないので知りませんでしたと答えた。

 そして、その娘のお父さんの山田一郎さんが、本当に、その時は、ありがとございましたと勇三に言うと、勇三は当たり前のことをしただけですと照れくさそうに言った。そして、おもむろに大きな袋を取り出して、お礼の気持ちですと差し出した。チョコレート菓子とクッキーのセットですと言った。

 そんな、たいそうな物はいただけませんわと母が断ると、そう言わずにお納め下さいと言った。すると、そうですかと母が言い、ありがとうございますと言い神棚に上げた。お茶をどうぞと言い、もし良かったら冷えた麦茶も、ありますよと言うと長女の静香さんが私、冷たい麦茶が欲しいと言った。


 そこで4つのコップに麦茶をいれて出すと、すぐに静香さんが飲んで麦の香りがしておいしいと言った。すると全員が飲んで静香さんのお母さんも良い香りと喜んでくれた。静香さんが家畜は飼ってるのですかと聞くと、はい、鶏を50羽いて牛もいますよと言うと見て良いですかと聞いた。静子さんが勇三に、あんたが見せてやんなと言うので見学させた。

 静香さんと長男の賢一さんが見たいと言うので鶏舎と牛舎を案内した。鶏小屋に行くと静香さんが臭いわねと言うので、こんなものさと勇三が答えでも産みたての卵の卵かけ御飯はうめえぞと言った。そして卵を産まなくなったら、鶏肉として売るのだと言うと、可哀想と言うので勇三は笑った。その後、賢一さんが牛を見せてと言った。

 そこで牛小屋へ行くと静香さんが,あまり臭くないと言い、牛の顔を見て可愛い目をしてるのねと笑った。そう、牛は、可愛いよと、勇三が告げた。でも、すごい力なんでしょと、賢一君が、聞くのでもちろん、こいつのお陰で田んぼで多くの米が取れるんだと答えた。20分位、見学してるときに静子さんが勇三に、あなたアユ釣れますかと質問。

 それを聞き、笑いながら、当たり前じゃないかと言うと、そうなんだと、驚いた。静子さんが、お兄様と一緒に連れて行っていただけますかと聞くので良いよと勇三が承知した。すると賢一さんが僕も実際に釣ってるのを見た事ないので興味あると言った。タケノコは、5月中旬、キノコは10、11月、自然薯は9月、アユは5、6月と言った。

 そのシーズン、前もって電話して、空いてれば、連れて行ってやると、勇三が答えた。その時は、宜しくとお願いしますと賢一さんが話した。その後、居間に、戻ると、随分、遅かったわねと絹子さんが、子供達に言い、そろそろ失礼しましょうと言った。夏が終わり10月5日、晩、静香さんから電話で彼の兄のさんと10月10日にお邪魔したいと連絡が入った。

 勇三が、わかった時間を空けとくよと言うと10時頃にお邪魔して良いかしらと言うので、できたらキノコ狩りに連れて行って欲しいというので了解。10月10日の9時頃、お弁当と水筒を持って、山田兄弟がやってきた。そこで両親に言って自転車を借りて家を出て高田橋を渡り相模川の向こう岸を北上して大島の反対岸の小倉の山に入った。

 既に、1時間が達ち10時過ぎになり、昼になり山、田兄弟がお弁当を広げて、静香さんが勇三の分まで、おむすびを作ってきてくれ食べた。13時、ハタケシメジ、ナラタケ、サクラジメジ、ツエタケが、かなり取れたので帰ろうと伝え、14時頃に家についた。母の静子さんが、珍しい料理作ったから召し上がれと言った。

 その料理は、かぼちゃ、さつまいも、切干大根を小麦粉の生地で包んで焼いて蒸した饅頭のような物。何が入ってるのと賢一さんがいい、これがカボチャ、こっちがさつまいも、こっちが切り干し大根と言った。賢一さんはカボチャ、静香さんが切り干し大根の饅頭を食べ出した。すると、おいしいといい、静香さんは、次に、さつまいもも食べた。
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