第30話:静香が、山田家の財産処理

文字数 1,700文字

 そして静香さんの兄の誠一さんの結婚式が3月16日と決まり3月中には山田家から引っ越すと言った。勇三が家に帰って山下不動産の社長に話すと相談にのってくれると言われたので日付を決めたら相談にのると言ってくれたと伝えた。そこで1月12日土曜日の空いてる時間に訪問したいと言ったので勇三が時間を聞いておくと告げた。

 翌日電話すると1月12日朝10時から30分なら時間を作りますと言われお願いした。そして翌日の1月8日に東京駅近くのオーストラリア・ニュージーランド銀行東京支店に静香が行き、そこの貯金通帳を見せて、詳しく調べてもらうと1997年から日本のシティバンクでオーストラリア国債とニュージーランド国債の2年物を売買した事がわかった。

 父が亡くなったことを知り銀行の担当者が新しい家族の人が口座を開き遺産相続人の連名に委任状でその人の名義に変更する手続きをドルを全額、江成静香の口座に移動してもらった。その他、2006年以降は新生銀行を利用してますねと取引内容についても判明した。お父様が亡くなったのなら、あなた様の口座を作り移動する方法が一番良いですねと教えてくれた。

 日本国内の銀行の口座は全て静香の母の百合さんの口座に振り込むとを決めていたので移動の手続きを取った。そして1月12日に静香さんは夫の勇三さんと相模原駅前の山下不動産を訪ねて亡き父の自宅、土地と建物の図面のコピーを見せると、すごい豪邸ですねと言い、相模大野駅から徒歩5分で良い場所で地価も高いと言った。

 坪200万円は、すると言われ150坪なら単純計算で3億円と言われた。但し建物はもう既に価値はありませんと言い、家を壊して整地すれば良いのではないですかと言われた。 整地したら坪200から250万円で売れますよと教えてくれた。建ぺい率を確認すると200%じゃないですかと大きな声を上げてた。

 これなら駅前でマンション建てられるし地価はもっと高いと訂正した。詳細は今日算出してる暇がないから正確な事は言えないがマンション建てられるとしたら坪300万円はくだらないと言った。本気で売買する時には水郷農協で世話になっているから悪いようにはしませんので是非ご用命下さいと静香さんにも名刺を渡した。

 その後、静香さんは自分の銀行時代の知りあいだった清水不動産の清水誠一社長にも念のために話をしてみると相模大野でマンションを建てられるような土地なら300万円どころが500万円の根がつきますよと言い、もし売る時に言ってもらえれば一般人出なくてマンション業者をあたった方が早いと教えてくれた。

 そこで、もしこの木造住宅を解体するには、いくらかかると聞かれ200万円もあれば済むと言い、ただしマンション業者に売る場合は解体も全てマンション業者にした方が売る方としては得ですよと教えてくれた。その理由は、もし土地の利用価値が十分に高いと踏めばマンションの販売を考えれば解体費用なんで数%でしかないと言った。

 業者同士が競争すれば予想以上の値段で土地が売れますよと教えてくれた。2013年1月20日、再び静香さんが清水不動産へ行き、もし、あの土地をあなたに任せてマンション業者に売ったとして、マージンはどれ位欲しいと言うと売値の10%と言ったので了解した。ただし売値が私の納得いった価格になった時でないと売りませんよと言った。

 すると、もちろんそれは了解ですと答えてくれた。それではマンション業者と交渉を始めて下さいと言った。江成家のエスティマが10年なるので、静香さんと豪華なトヨタと日産のワンボックスカーを見に行き静香さんがアルファードの革張り800万円の1年落ち2012年式の程度の良い中古車を買うことに決めた。

 そして2月は、寒く勇三も静香さんも家で暖房で部屋を暖めて買い物以外、外出せず実の母の百合さんも身体を冷やさないようにしていた。勇三の両親は農家の仕事の下準備をして毎日動いていた。やがて3月を迎え兄の賢一さんも引越の準備をしていた。そして3月31日に相模大野の実家へ行く家財道具がほとんどなくなり、家がこんなに広かったのかと驚いた。
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