第26話:2度目のポルトガル旅行2

文字数 1,659文字

現在のポルト大聖堂はフーゴ司教の後援のもとで1110年頃に建立が開始されて13世紀に完成されたものです。最初はロマネスク様式で建てられたが、その後、ゴシックやバロック様式による増改築が繰り返され、現在の姿になったと言われている。南側翼廊はゴシック様式の回廊とつながっていた。

 回廊はヴァレンティン・デ・アルメイダによりバロックのアズレージョ「彩色タイル」で装飾された。アズレージョには聖母マリアの一生と、オウィディウスによる大変化が描かれている。初期ロマネスク様式の回廊遺構にはいくつかのサルコファガス「石棺」があった。聖堂参事会会議所の格間天井には道徳的な意味を持つ寓話がパッチーニによって1737年に描かれた。

 美しいアズレージョが魅力的なポルト大聖堂はポルトの観光名所の1つ。その後、タクシーでクレリゴス教会へ向かった。クレリゴス教会は、イタリア人建築家ニコラウ・ナソーニによって18世紀に建てられたバロック様式の教会。併設の高さ76メートルのクレリゴスの塔は、ポルト随一の高さを誇るポルトのシンボル的存在。

 ポルトの街のあちこちから、のっぽの塔の姿を目にすることができる。坂の上にどっしりとたたずむクレリゴス教会。正面のファサードは17世紀初頭のローマ建築をもとにしたバロックのモチーフで彩られているす。重厚な外観とは対照的に甘やかな色使いが美しいクレリゴス教会の内部。

 淡いピンク色が印象的な内壁や天井を、黄金の装飾や精巧な彫刻の数々が彩り、ため息をつきたくなるほど優美な空間に仕上がっている。クレゴリス教会の美しい内装を堪能した後はいよいよ塔にのぼります。225段の長い階段をのぼり切ると、眼下には360度のパノラマがクレゴリスの塔の高さは76メートル。

 しかし、それ塔自体が、坂の上に建っているため、さらに高く感じられる。建物が身を寄せ合うように密集するポルトの街並みはまるでおもちゃの様。世界遺産の街ポルトには初めて訪れる人にも、どこか懐かしく、感じられる風景がある。ここの見学で疲れたので、タクシーで、ホテルに戻った。

 翌日は朝7時にホテルの精算を済ませてホテルの人にアベイロに行きたいと言うとタクシーでカンパーニャ駅まで行き、そこから列車でアベイロへ行けると教えてくれた。列車に乗って1時間程でアベイロに着いたが普通の所で駅員にコスタノバに行きたいと言うと、歩いて直ぐの所のコスタノバ行きのバス乗り場があると教えられ地図まで紙切れに書いてくれた。

 バス乗り場に行き、しばらく待つとコスタノバ行きのバスが来て40分程でコスタノバに到着。着くとコスタノバがパジャマシティと呼ばれる理由が、わかった。何と家が、みな縦縞の模様。近くのカフェで静香さんが、なぜ、こんなデザインに家を塗ったのかと、英語のわかる女性店員に聞くと、海沿いで霧が濃く、家を見つけ易くするためだと答えた。

 そのため目立つ縦縞の模様にした様だ。珈琲を飲んでから、カメラ片手に、多くの縞模様の素敵な家の写真をたくさん撮った。山田夫妻、勇三の両親もストライプの家をバンクに記念写真を撮った。しかし30分程で、飽きてバス停からバスに乗ってアベイロの町の戻った。すると運河がありポルトガルのベニスと話していたが運河があり船が浮かんでいるだけだった。

そのためベニス戸は、かけ離れていて、ちゃちな感じがした。ベニスとは、ほど遠いと思い、思わず、みんなで笑った。その後、アベイロから列車に乗って約2時間半でリスボンに着くと午後13時。駅近くのカフェでランチをしてタクシーで、以前泊まった川沿いのホテルへ向かいチェックインを済ませた。

 翌、4月26日、朝5時に起きて予約しておいたタクシーが来て5時半に空港に着いてマディラ空港行きの飛行機の搭乗口に移動した。直ぐに搭乗手続きを取り近くのカフェで朝食をとった。そして7時過ぎから搭乗し始め7時半に出発した。飛行時間1時間45分と告げられて、1時間半頃にマディラ空港が見えたが小さい長方形の滑走路があった。
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