第32話:江成和子が老人施設で介護へ

文字数 1,891文字

 そんな2015年3月4日に江成勇三の長女の和子から電話が入り橫浜の高度医療検査センターを退職したと電話が入った。その理由は高度医療検査センターの運用に橫浜市の医師会や大学病院の教授、医師会長、有力な開業医の指示や圧力が多く疲れたと言った。退職したので出資した1億円を返してもらい自分の今まだ働いて貯めた6千万円とで合計1.6億円となった。

 今後必要となる老人ホームと保育園をやってみたいと考えていると言い、明日昼過ぎに実家へ行くというので了解した。3月5日昼過ぎに娘の和子が軽乗用車にのって実家に帰ってきた。 昼食後、勇三と和子と静香さんの3人で話を始めた。和子が、実は、もう既に昨年ケアマネージャーの資格を取ったと言った。

 すると勇三がここの農協で一番問題になってるのが土地活用の問題で耕作放棄地をどうするかで土地の使い方に困っていると話した。そして保育園の問題もあり高齢化と保育の問題を解決して欲しいと組合員からの要請が多いと打ち明けた。そこで保育園と介護施設をつくろうと思っていると言った。

 それも痴呆のない自分で生活できる高齢者に楽しんで生活できる広い場所が欲しいと言われている。そこで、何とか、その両方の施設を同じ敷地、または近くに作りたいと考えていると話した。それなら実際に農協で使われてない土地を見せてと言うのでアルファードで3人で出かけた。すると、なにこれ、こんなすごい広い土地があるじゃないと和子が驚いた。

 十分すぎる広さだと言った。すると静香さんが、お金なら2億円以上あると言うと完璧と和子が手を打った。 早速、建築屋、不動産屋さんを入れて法律の問題や費用の問題、スタッフをどうやって集めるかなどの話合いを始めましょうと言った。すると静香さんが不動産屋と建築業者は知ってると言い、和子さんに役所との交渉。

 加えて、法律上の問題をやって下されば業者の方は私が手配すると言った。じゃー頑張って、大きい事をしましょうと意気投合した。勇三が農協と土地関係の手配、手続きは、やると答えると、一緒に頑張ろうと言った。女性2人が、勇三さんが、今の組合長だから優秀な部下を何人か集め市役所の福祉課からできそうな優秀な人材を紹介してもらう事になった。

 翌日、農協へ行ってこの話をすると、まさに渡りに船だねと副組合長の斎藤圭介が言った。まず勇三さんの梨園をやってくれる若手を捜して、勇三さんは、農業ではなく政治家として、この事業の責任者になって下さいと言い、実務的な事は指示してくれれば、私が手配しますと言ってくれた。

 数日後、以前、梨の作業を教えて近くに住む4人の若手梨農家の若者が来て、私達が交代で勇三さんの農園を仕事をしますので安心して下さいと言われた。静香さんの母校の相模女子大附属高校を久しぶりに訪問して相模女子大保育科の卒業生を回して欲しいと言う話をすると具体的に施設の場所などが決まった段階で連絡して惜しいと言われ協力の約束を取り付けた。

 その後、地元の運送業者を訪ねてマイクロバスの運転手を必要な時に頼めるかと聞くと運送屋は仕事がなくて経営が厳しいと言っていたので、もしマイクロバスの運転手を2名欲しいと言ったら探せるかと聞くと、暇で兼業農業で仕事があるとき運送してくれる人も数人いると言った。

 そして以前20年前の頃、相模原でも山間部ににニュータウンや安いマンションがたったが、もう子供が巣立って経営の厳しい幼稚園もあると小耳に挟んだ。そして1週間後2015年3月22日、3人で手分けして調査した結果の発表をしようと集まった。そして静香さんが幼稚園、保育園については交通の便が悪い場所では経営が厳しい。

 特に、送り迎えのコストが大きく、採算が、厳しいのではないかと発表。次に老人施設について、勇三が調査結果を発表し建てて欲しいというニーズはあるが、完全か養護老人ホームではなく、自立した格好で食事の世話を介助したりする程度で設備の充実して料金が安ければ入りたいと言う人が多いと告げた、

 介護士を集めて完全な形の養護老人ホームは運営が難しいし、まだ元気で自立して生活し実家から若者が都市部に出て独居、または老夫婦だけで安心できないというニーズが多いと話した。具体的な人数はと静香さんが聞くと20名前後と言った。

 それでは、エレベータ付きの木造の大きなアパート形式で娯楽室、トイレが1,2回に男女別に4つの合計8つ、大きな家庭用風呂が4つあれば、十分と考えて良いかと聞くとその程度で済むだろうと言った。ただし10人乗りのハイエースと乗用車が2台は最低、必要と言った。
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