第21話:フンシャルへ移動1

文字数 1,780文字

 その他、ジェロニモス修道院に向かった。ここはエンリケ航海王子と偉人ヴァスコ・ダ・ガマに偉業を称える目的で建設されたもの。その荘厳な姿は遠くから良くわかる。到着して外観を見た後、中庭に向かった。そこは美しく人気があるようで多くの観光客がいた。教会の美しいステンドグラスも素敵で多くの写真を撮っていた。

 帰りにお腹が空いたのでポルトガルの定番のお菓子、エッグタルトの名店「パステル・デ・ナタ」。その店のエッグタルトは外のパイ生地はとても歯ごたえがよくサクサクしています。中のクリームはとてもとろーりとしたとろけるような舌触りでとても美味。それでいてあっさりした甘さなので、いくつ食べても飽きないほどだった。

 しかし女性達は美味しいと、たくさん食べたが男性達は3津も食べれば甘くて、もう良いと言い珈琲を飲んで先に店を出て外で待つことにした。そうして、午後18時にホテルに帰ってきて、風呂に入って、朝のマディラ諸島への出発時間が早いので床についた。翌、4月26日は、朝5時に起きて予約しておいたタクシーが来て5時半に空港に着いた。

 そして、マディラ空港行きの飛行機乗り場に移動し、直ぐに搭乗手続きを取り、近くのカフェで朝食をとった。そして、7時過ぎから搭乗して7時半に出発した。飛行時間1時間45分と告げられて、1時間半頃にマディラ空港が見えたが、小さな島の端っこに、心細くなる程の小さな滑走路があった。それを見た乗客達から笑顔か消えた。

 そして本当に大丈夫かと、心配したが、無事に着陸すると、安堵のため息とそれに続き拍手が巻き起こった。到着後、待ち構えたように、島の中心のフンシャル行きの大きなバスが待っていて、それに乗り込んだ。車掌が人数を確認してから出発して30分足らずでフンシャルに到着した。その後、徒歩で5分程で、以前宿泊したホテルに到着し部屋で少し休憩、

 その後、奥さんが、話で聞いたラブラドーレス市場を見たいと言うので出かけた。市場には、多くの果物や魚が所狭しと並べられていた。しかし、市場は、そろそろ閉店の時間のようだった。そのためか買い物客の女性達が値切ってるようで大声で価格交渉をしていた。静香さんが、バナナや果物をいくつか買いこんだ。

 その後、市場の奥のお魚屋へ行くと黒くて薄くて細長い不気味な魚が陳列されていた。恐ろしい顔をして大きな目と鋭い歯が特徴の魚を見て、これ何と言う魚と英語で質問した。すると黒太刀魚、フンシャル名物だと店主が笑った。君たち日本人なら、こっちの方が、好きだろうと、大きなマグロ見せてくれた。

 少し味見してみるかと聞かれると、えーもちろんと答えた。するとマグロのみを包丁で少し切り取り渡してくれた。それを口に入れて美味しそうに食べるのを見て店の女性店員が驚いた様に、その光景を見ていた。その後、笑顔で美味しいと答えると、さすが日本人、まぐろの本当の味を知ってると言い、でも生で食べるのはすごいよなと店員が、笑った。

 そして、帰り際、花屋で美しい鳥のような形をした見たことのない素敵な花を見て、静香さんが最後の1本だから安くしてと交渉した。いくらと聞くと100ユーロというので、そりゃ高いと伝えた。 私達、遠くの日本から来たのよ、もっと負けてよと英語で言うと笑いながら50ユーロに負けてくれた。

 花屋のおばさんに花の名前を聞くとストレリチア「日本名:極楽鳥花」と言い、フンシャル産が世界最高だと言った。そして、そこから徒歩5分でホテルに到着。ホテルの人がストレリチア買ってきたのと言い、さすがにセンスが良いねと話した。いくらしたと聞くので、負けてもらい50ユーロと言ったら、最低100ユーロするよと言い交渉上手だねと笑った。

 お昼だから、お腹空いたろと言われ、君たちサツマイモ好きかと聞くので、好きですとお答えると、昼食はそれにしようと言って調理室に入った。その後、パンと言うか、かたいホットケーキのようなフライパンで焼いたようなものが出て来た。これなんて言うのと静香さんが聞くと「ボーロ・デ・カコ」意味は破片のパンと英語で説明した。

 不思議な名前ねと言った後、食べてみるとパセリとガーリックとバターがしみこんでいて、美味しかった。もし、口に合わなかったら、こっちを食べると良いと、ふわっとしたサツマイモパンも出してきた。
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