第29話 献血に行く

文字数 1,170文字

福島第一原発事故の対応に使った水を処理しての海洋投棄が始まる。

汚染水の海洋投棄だ、太平洋が放射能で汚染されると懸念を示す人たちがいる。
ほぼ無視できるまで希釈されると説明しても、懸念に寄り添え 科学だけで語るなと言う。

科学的是非より、内心の問題である「穢(けが)れ」が大きく関わっているように思える。
広島長崎放射線被害の実態を詳しく学んだ人は、後遺症の恐ろしさを知り、差別を知り、取り返しのつかないことだと知っている。
その恐怖感は内心で育成され、穢れという形で現れ生理的な拒否となる。ともかく嫌で関わることには反対の姿勢を示す。
科学的根拠では無く「学んだことの恐怖感」を理解せよ というものだから他人からは分かりづらい。
科学的実験を経て理解できればそれまでだが、精神医学の分野まで分け入り恐怖を取り除くのは難しい、おおよそ「嘘を言って騙そうとしている」と拒絶される。

ではどうすればいいか? 
放出妨害破壊活動など行動、汚染されておかしくなるという風評の吹聴は当人の行動であり、
結果、漁業関係者らすべてを苦しめていることを諭していくしかないかと思う。

「献血に行く」

前回から半年ぶりの献血となった
昼食はいつもよりスタミナ系、水もしっかり取る

昨年から事前検査採血が、指先からの採血に変わったのは知っていたが、2023年5月から新たに体重測定が加わっていた。
靴などの衣服込みでの計測なので実体重に1~2キロは加算された数字が記載されてしまうので、精神的なダメージが少し来る。

わたしの行った場所は、待っている間に血圧測定を促されたが、問診でもう一度血圧測定を行ったので一回目の意味が分からない。

献血が苦手な人は針を刺される時の痛みが苦手だと思うが、さすがに47回目となるとほぼ気にしなくなる。 わたしも昔は針に対する恐怖症があったのでずいぶんな変わり様だ。
テーブルにスマホスタンド加えられていた。興味の無いTVを見せられるよりかは良いかもしれない。

最近は採血も速い 10分たたずに終わるのだが、以前冬場に寒日のせいか採血が滞りフロアの看護師が集まって、手を温めよ ○○を握らせよ等々あれこれと試され大変恥ずかしい思いをしたことがある。
以来、離れた駐輪場から早歩きで行くようにしてるが、結果血圧上限値も上がるので高血圧を心配されてしまう。

特に問題も無く終了する。夏の献血キャンペーンがいろいろあったらしいが景品切れで、いつもの提供品を貰って帰る。 ミニカーやハンディ扇風機はあまり興味が無い。

400ml献血を行った日はよく眠れる気がする。実際は水分とれば血液量はすぐに回復するので社会貢献したという気持ちもセットなのであろう。
少し頭も冴える気がするが、その日のうちに業務上のミスが発覚してさえた頭でお詫びメールを書くことになった。

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