第23話 みずもれ

文字数 939文字


2023年8月15日 近畿地方を縦断した台風7号の影響で 運休が相次ぎお盆休みの帰省客が帰る手段を失った。
翌16日 湿った空気が南から引き寄せられた影響で、静岡で豪雨が発生、新幹線が止まってしまい異例の深夜営業運転も行われた。
高速列車を滝のような水降る場所に突入させるリスクは極めて大きい。冠水、線路水没列車故障で線路が断絶することを怖れていてのことだろう

帰宅困難者の報道を見て「わかっていたのに」「自己責任」などと言う人間が出てくるが、人の見込みは未来予知では無いので、違って当然当たっている方が少ない。
他人が絡めばからむほどに不確定要素は増えて未来予測は困難になる。

他人に対して後で「あの時どうこう出来ていた」というのは結果が分かっているから言えるのであって、狭い了見の内面を晒しているに過ぎない。
過去の検証は、段取りを知り危機回避の未来のために行うものであって、情報が共有出来たことをありがたいと思うべきであろう。

見込み不足と言っても「現象の追突性」は無限に未来予測が可能なので、旅に出るならとりあえず無事で帰る「最悪どうにかする」思考をおすすめする。

「みずもれ」

風呂に入らないときがある。
在宅業務で、発注したり発注されたり 事務作業をしたり打ち合わせをしたりなので買い物を除いては人とは会わないことのほうが多い。
ここ数日は作業が途切れなく延々と続いていたが一仕事を終えた。
まずはシャワーでも浴びてと思い風呂に向かったらポタポタと音がする。

雨であってくれ!

という思いもむなしくシャワー栓が完全に閉じて折らずに水が流れっぱなしであった。
音がするぐらいなので結構な量が流しっぱなしだったようだ。

先日も学校プールの水の止め忘れで数百万円の水道代費用が請求されたとかのニュースを見た。 比べれば些細なものだが失った損失を気にしてしまう。

普段からシャワーヘッドを風呂桶に入れて、水漏れしても風呂一杯分貯まるようにはしていたのだが、忘れた時に水漏れしている。
分かっていても失敗してしまうことがよくある、タイミングが悪いとなにものかにあざ笑われている気もする。気もするを気にし出すと連鎖性が発生するので、

ガソリン漏らして引火したよりマシだな!と思うことにした。

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