第12話 危険な暑さに買い物に出る

文字数 1,058文字

自主的に戦争に関わるドキュメントは見るようにしている。
ドキュメンタリーというのは当撮影者の意思も関わっているので、
何を目的としているのかはこちらで推測して、選別しなければならない。

戦争の悲劇性なのか、戦争による成功体験賛美なのか。
映像作品として世に出るときは「企画書」が存在するので、描く目的は明確化している。

先に勝利に沸き立つ人々を映し戦争肯定的な言動を入れて、後半に悲劇性を主題とするものが多い。
後半のためにあえて取り上げたとしても、最後まで見てくれないと意味が無い。
映像作品には時間が存在するので、何を先に出すかなにを主題として書くかは
常にコントロールされている。音楽などの演出が入るともうそれは創作物に入ってしまう。

フラットな立場で見るのは、結論を自分で出すぶん、なかなかに精神力が必要である。

「危険な暑さに買い物に出る」

猛暑がつづく2023年の夏 文字通り殺人的に暑い。
生鮮野菜が底をついたのと、午前中までしかやっていない肉屋の惣菜のため、
クタクタになった白いワイシャツを開襟で羽織りバイクで出発する 朝9時30分。

風も熱気となって襲ってくるが、日陰にいると案外涼しいので建物影を選んで移動する。
白シャツは反射率の高いので多少涼しい。他の運転手からは目立つメリットもある。
夏グローブ、肘当てとメッシュの胸プロテクターがあるとなおのこと良い。
移動時間はおおよそ15分 それでも暑さのダメージが大きい。

素早く駐輪場に入れようとしたが、日陰の駐輪場はすでに満杯で遠回りに停める。
たどり着いた目当ての惣菜は定休日。早速の徒労感をお見舞いされる

買い物の最後はアイスチャレンジ。
最速で行けそうなレジに目星をつけてから、売り場からアイスをかごに入れ会計を済まして素早く保冷氷を入手し駐輪場へ。この間5分
バイクに積みっぱなしにしている、蓬莱551の持ち帰り保冷パックに詰め込む 10分経過。

帰宅途中で信号待ちからの歩行者で右折できないパターンに陥る。
この先は信号のある主要ルートか、信号の無いルートか。
信号の無いルートは一時停止が多く結局時間かかるので忍耐強く主要道路。

さあ、まもなくというところで座りこんでいる人発見。
救護しかあるまい
幸い氷もあるしと思っていたら立ち上がって歩き始め角を曲り 声がけするタイミングを失う。
帰宅してダッシュで冷凍庫に買い物を放り込み終了。

深体温が上がったのかぼんやりしてきたので氷で脇や首を冷やしてクールダウン。
仕事再開まで2時間。家に着いてからも油断出来ない夏。

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