第57話 東北の旅4 おそるべし三陸沿岸道

文字数 1,131文字

低気圧が近づくと体調を崩す人がいる。

これは自律神経が気圧の影響を受けやすいことに由来するようで、症状には個人差がある。
若い頃は、低気圧の影響は微塵も感じなかったが、最近は左耳が弱くなって低気圧で不調を感じるようになり 遅ればせながら気圧を意識するようになってきた。

不調だからといって仕事をしないわけにはいかないので平日は作業に没頭しているが、何も予定が無い休日となると、何かをしようという意思決定も起こらず ただ時間が過ぎていく。
曇天か雨模様では無意味に出かけようという気にもならない。

逆に雨を楽しむ人もいる。 
読書でも、貯まった録画や見てない映画の消化でも良いが、動かなくてもやれることはある。インドアのオン日として考えるなら低気圧も悪くは無い。

そういえば、と思い出し録画HDDの空き容量を増やす整理をはじめてみた。
何事もスタートすれば没頭するもので、結局日が暮れるまで、これは残す残さないで時間が潰れてしまった。

「東北の旅4 おそるべし三陸沿岸道」

年一回の東北旅の目的地は遠野である。
車で一気に行けぬ距離では無いが前泊して余裕を持たせるようにしている。
大船渡に宿を取ったので石巻からさらに北上する。
宮城県仙台から青森県八戸までの三陸道沿岸道が2021年に開通したのでかなり便利になったのだが、運転するとなるとなかなかにやっかいである。
三陸沿岸道は自動車専用道で途中高速道路のような、サービスエリアが無くガス欠しかねない。
途中で降りて探せば良いのだが時間帯によっては一般道のガソリンスタンドもしまっている。
加えて、単調な1車線が延々と続き、遅い車を追い抜く2車線部分も短いので追い越しが出来ず 本線に戻ることもある。
国道一号線の静岡掛川も運転の難所だが三陸沿岸道は359㎞、石巻大船渡間でも113㎞はある。
朝から運転して12時間以上経過して、その間歩いてたり考えたりなので、疲労も蓄積されている頃合いである。

まずはガソリンを満タンにして、時間は2時間かからないので考えもなしに三陸沿岸道に乗ってしまった。
ともかく眠い。
こういう時にガムとあたりめを車に常備している。顎を動かしていれば眠気は薄らぐが1時間以上噛み続けるというのも酷である。

幸いにして居眠り運転をすることも無く突破できたが、年々危険度は増してくる自覚はある。
眠気を誘いやすい場所に駐車エリアを増やして欲しいと願う。

大船渡は昔、震災後のチャリティーイベントの手伝いで訪問したことがある。
持ち運びの出来るスクリーンを車に入れ駆けつけた上映イベントで、「誰でも出来る画の描き方」をレクチャーした。
更地に建てられたホテルは、設備が新しく快適だったので来年も泊まろうかと思っている。

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