第17話 雲の写真を撮る

文字数 1,078文字

人間、考えるだけでもエネルギーを使う。
身体に影響が出ているときはてきめんに思考能力が落ちる。生命維持の方が優先になっているからであろう。
内面たる思考の処理能力は、一定では無いので明晰に物事を解決できる時もあれば、単純なことも出来ないときもある。

ニュースを知るというのは、情報処理が必要なので日常の訓練になっていると思う。
地名からして理解力が必要な海外ニュースは読み解くのがかなり難しく、洗濯物が干せるか干せないかの天気予報を見るのは情報処理カロリーが少ないほうのニュースであろう。

身体は使わないと衰えるので、ニュースの背後関係地域性などに関心を持つと処理数が増えて勉強にもなる。理解力のちょい足しである。

関心というものは、最初の情報が入ってくれば次に知りたいことが出てくる。
政治のニュースはおおよそ退屈なのは「野党の追及が激しくなりました」の定型で語られ、そこに至る経緯を綿密に追う詳細が無いからだと思う。
関心の発端が薄い。
いままでは新聞が詳細性を担保してきたが、紙面文字を降らしたぐらいからその役割が無くなってきたのかと思う。

ニュースの背後関係を専門的に説明するのが、コメンテーターと呼ばれるヒトの役割だが、専門性も無いのに呼ばれて自分流に話すことを求められるTVニュース番組が多い。耳目を引くことありきで背後関係は分からないままが多い。 
NHKはニュース解説を行っていて「時論公論」などは欠かさず見るようにしている。

関心の発端は自分で掴む必要がある

「雲の写真を撮る」

雲写真を撮影するのが趣味である。
夏場の天候が不安定な時になると高低差のある雲に太陽光の光が加わり、日がな一日そわそわしてしまう。
鉄道ファンを ○○テツと呼ぶなら わたしは「撮りクモ」と呼ばれるジャンルであろう。

雨が降ったりやんだりした日の夕方は、夕焼けを期待して外で待ち構える。

最近は日没時間を知るのが簡単になって iPhoneなら「heyシリ 今日の日没時間」と声に出せば教えてくれる。
天候次第だが
日没までが金色に輝くゴールデンタイム
日没後に地表付近の空気で屈折した空気が照らされるの夕焼けタイム
夕焼けが終わりまだ明るい時間はマジックアワーと言って街の写真が映える

レンズ選定が難しく、距離があるので100-400ミリレンズを持って行くが真上一面に広がる雲は35ミリが欲しい。 住宅街でカメラを抱えているとなにがしかの盗撮の人と思われるので、近くに近づいた人はさらっと天気解説をする

「専門的な見地からここに居てカメラを構えていますよ」アピールには余念が無いが
 いつか通報はされるだろう
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