第31話  画像AI生成アート

文字数 982文字

思考は言語ベースで、記憶は印象であると仮説を立ててみる。

わたしの昔の一番古い記憶は、家から三輪車で出ていって、海まで行ったことだろうか。
親は行方不明で大騒ぎになったようで引っ越しを決意したらしい、当のわたしは高い堤防があったことを覚えていた。
この記憶に正確性は無く、後に訪ねたところ高い堤防は車止め程度で、幼稚園児なら乗り越えられた。 これがわたしの子なら危うく死ぬところだったと認識するだろう。
印象というのは当てにならない。

人間嫌なことは良く覚えている。

いまや当事者すべてが忘れたであろう自分には不愉快なことを、何十年後かに「思い出し怒り」するぐらいなので不快印象は強く記憶に残る。

失敗したことを思い出されたくない、馬鹿にされたくないという過去隠蔽を行使しようとすると、おおよそ犯罪方面に走ってしまうのでロクなことにならない。

根源から消したければ「自分で忘れろ」が最良の選択かもしれない。

記憶が印象なら「近いもので上書き」すればどうにかなるのでは無いかと思っている。
嫌なことを「最後の印象」にしないことが大事であろう
とはいえ、振られた相手に嫌なこと言われたのでもう一回お付き合いして良い思い出で書き換えようなんてのは、どうにも迷惑至極なので「別の新しいことで書き換え」であることを必須としたい。

「画像AI生成アート」

画像AI生成は相変わらず火種になっている

AI生成は、印象から画像を引き出すのに画期的な方法で、先に画像と文字情報の組み合わせを学習して、「この言葉ならこの画像」を導き出す。
あっという間に進化してこれは人間であるとか背景なども切り分けるようになってきたが、まだ望み通りを引き出すには工夫が必要である。

作成者は、描き出したい印象を言語化して操作する。 言語化が緻密であればあるほど良い。
画像AI生成は、作者の技法や意図は考慮されないが 文字情報から偶然生み出されるものが良かったりもする。

わたしは雲を見るのが好きで、空は同じものが二度と現れないのをキャッチする一期一会的なアートであると思っている。同様に画像AIクリエイターも偶然を捕まえる努力をしている。

しかしながら画像AIをアーティスト名で掲載するのは優良誤認で有り、あくまで生成キャッチャーとしての立場でいて欲しい。
「自分で描いたとは一言も言っていない」は通用しない。

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