第24話 放置した珈琲

文字数 887文字

車を運転していると言葉が乱暴になることがある。
同乗者がいたらさぞやびっくりして、「本心は乱暴な人なのだ」と思われることだろう。

「内心と社会性」の境界を軽々と突破するのが怒りの感情である
怒りの感情を巧くコントロールできる人もいれば、すぐに怒鳴り散らかす人もいる。

優しい人というのは怒りを出さないことで社会性を獲得した人だと考えているので、決して怒らない都合のいい人では無い。
パートナーの怒りの感情に驚いて、愛情感情が冷めてしまったというのは良くあることなので、最初から怒っていたことを理解して、優しいから怒らない人という偏見を持たない方が良い。
暴力は怒りでは無く行動なので、大目に見て図に乗らせてはいけない。

車の運転中は周囲に気を配っている分、内心領域が拡大していると考えている。
無謀な運転に声に出して怒鳴るのは、瞬発的な怒りと注意喚起も混じっている。
なにも言わなければ今後も全く注意を払わない。
重大事故に関わるときは大声で注意することにしているが、相手が危機を理解しない人間なら大げんかになるのでリスクも含んでいる。
この場合自己責任なので、うかつに言い過ぎないようにはしている。

「放置した珈琲」

朝起きて珈琲を入れようと思ったら、またしても昨日の珈琲が飲み忘れで珈琲メーカーに置き去りになっていた。
酸化で苦みが強くなり飲めたものでは無いものと化す ボトルにも跡を残す通称悪魔の水。
最近、腐敗していないのなら健康上は問題ないらしいと知ったので対策を用意していた。

常温長期保管できる豆乳の出番である。

豆乳が嫌いな人は牛乳に無い大豆(ソイ)感が苦手のようだが、「酸化した珈琲」&「豆乳」は互いのマイナス要素を打ち消す組み合わせで、豆乳ラテにするなら酸化して苦みが増すまで放置した方が良いとさえ思っている。

豆乳が無い場合は水で希釈する
工場まで出向いてアウトレットで買っているので社員の顔が分かる。健康上問題が無いなら豆を無駄にせぬようにと飲んでしまうが、命名するなら「敗北の味」である。

言うまでも無いが試して下痢をしたとて責任は取れないので、おすすめはしない

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