第12話 2021.2.12 沖縄旅行とソーキそばと焼きてびち

文字数 2,841文字

5時にアラームが鳴って起きる。6時には家を出るから二度寝はできない。
リビングに行って夫に声を掛け、顔を洗ってメイクをする。着替えてリビングに行くと夫は豆腐を食べるのを諦めてまだ寝ていたので、前日にまとめた可燃ゴミを捨てに行く。戻ってくると起き上がっていたので最後の支度を仕上げて予定時間通りに家を出る。
家から駅まで10分ほどだが道がガタガタしていたりするのでタクシーを呼ぼうかと思ったが、田舎なのとタクシーを呼ぶスキルがなくて諦め、まだ暗い道をガラガラ音を立てて歩く。

まだ暗いにも関わらず駅には続々と人が集まっていた。おそらくほとんどの人は通勤だろうか。こんなに早く家を出て会社に行くってことはとても仕事が好きなのだろうか。
通勤ラッシュというほどではなかったので大荷物の私たちも気まずくなく乗る。羽田空港直通の電車なのでスーツケースを持った人が少し乗っている。途中から座れたので、ぼんやりと窓の外が少しづつ明るくなっていくのを眺めながら電車に揺られる。1時間ほどで空港に着き、チェックインを済ませスーツケースを預ける。
少しお腹が空いたので何か食べようと物色しようとしたがいいお店がなくて、とりあえず手荷物検査をして中に入る。まだ時間が早いからやっているお店が少ないと思っていたが、なんと新型コロナウイルスの影響で中のレストランは全て閉まっているようだった。びっくり。仕方ないので売店でお弁当とヒレカツサンドとお茶を買って待合席で食べる。最近またインスタストーリーブームがきているのでUP用にカツサンドと一緒に自撮りしていたら夫に「茶飯ちゃん、かなり気持ち悪いよ」と言われる。

夫が何故かなかなか入ろうとせずにいたので、かなり後になってから飛行機に乗り込むともうかなりの乗客が座っていた。窓側の席を取っていたので通路側の人に一度立ってもらって席に座る。座ってからもなかなか出発しない。機内に乗り込む時に通る改札のようなやつで私たちの少し前にいた男の人がエラーで通れず、係の人に「預けた荷物に電子機器が入っている可能性がある」と言われていたが、あの人の対応でもしてるのだろうか。それにしても預けた荷物ってちゃんとチェックされてるんだな、と感心した。

2ヶ月ぶりの飛行機はいつもより圧迫感を感じ、なんだか不安な気持ちになった。まさか墜落したらどうしようと思ったが覚悟を決める。そんな私の気持ちをよそに夫はすぐに寝てしまった。風が強いようで機体は結構揺れていたが、反対に私の気持ちは離陸前よりどんどん落ち着いていった。途中コーヒーとチョコをもらってのんびりしたり、iPadで本を読んだり、眠くなって寝たり、トイレに行きたくなってトイレ行ったりしていたら3時間があっという間で沖縄に着いた。久しぶりの那覇空港にウキウキする。人が少ない。預けていた荷物がすごく早く出てきてびっくりする。早速ダウンとむくみ取りソックスとレッグウォーマーを脱いでしまう。

ゆいレールで県庁前に行き、夫のお気に入りの定食屋さん「みかど」さんへ行く。私は初めてだったがちょうどランチタイムだったので地元の人で混雑していた。夫はゴーヤーチャンプルー定食、私はソーキそばを注文する。少し待ち、届いた料理をさっと写真を撮らせてもらって食べ始める。めちゃくちゃ美味しい!夫とシェアしながら汁まで全部飲み干す。夢中で食べたので汗をかいた。

お店を出てタクシーを拾い、ホテルに向かう。13時だと思っていたチェックインは14時だったのでスーツケースだけ預けて隣のショッピングセンターでお茶することにする。スタバで私はnote、夫は仕事する。しばらくのんびりして、島ぞうりが欲しいので探しに行くも荷物が重すぎてつらすぎて途中で断念してホテルに戻りチェックインする。夫が謎に県民限定プランで予約しており、他県民なので追加料金が発生する。そして夫の分だけ領収書が欲しいのだが、予約前に電話して確認した時は手書きでよければ出来ると言われていたのにネットで決済したやつはできないと言われてネット支払い分をキャンセルして改めて支払うことにする。領収書はチェックアウトの時にと言われたが、本当に大丈夫なんだろうな!と夫は疑っていた。正直私も不安だけどその時になんとかしよう。
部屋は少し広めのツインにしたのでウキウキ。セミダブルベッドが二つあり、ソファもあるので余裕だ。3泊するし夫が仕事でいない間は結構お部屋にいると思うのでありがたい。荷物が重すぎてダウンしている間に夫はお風呂を入れて入っていた。夜ご飯は栄町の東大に行きたいのでやっているかネットで調べるがよくわからない。インスタで探してみたらお店のアカウントもあったりお客さんも結構上げてるので営業時間が早まっているのを確認する。人気店なのでオープン直後に入れるように準備する。

少し寝て回復したので隣のショッピングセンターで島ぞうりを2人分買ってから歩いて向かう。途中雨が降ってきて濡れる。お店に着くとオープン10分後くらいだったのにもう満席だった。私たちの少し後にきた人たちは断られていた。
何を食べようかと話している時から夫のテンションが低い。機嫌が悪いのかよくわからなかったので話しかけないようにする。
私は瓶ビール、夫は角ハイボールを注文。島らっきょう、焼きてびち(大)、ミミガー(豚の耳皮)&マメ(豚のハツ)の刺身を注文する。焼きてびちは時間がかかるのでおでんも頼もうかと思ったけど夫がお腹が空いていなかったのでやめる。
焼きてびちができるまで1時間ちょっとかかるので、その間に他のものをつまみながら瓶ビールを1本開けてしまう。夫は仕事があるからなのか全然飲まない。ママも忙しそうなので悩んだがもう1本お願いする。
焼きてびちが来て一目散に2人でしゃぶりつく。骨が多いので蟹のように無言で食べる。途中夫が口の中に違和感があると言って舌ベロを確認したら大きな血豆ができていてびっくりする。どうしたのか聞いたら、おそらく舌を切ってしまって雑菌が入ったのだろうと言って血豆を潰し始めた。大量に血が出て、こっそりティッシュに吸わせる。翌日のPCR検査を心配しつつ、とりあえず今日はもう帰ることにする。まだてびちは残っていたのでママにお願いして持ち帰りにしてもらう。私は残っていたビールを必死で飲み干す。そそくさとお会計をして店を出る。

帰り方向に歩きながらタクシーを探したが、全然いない上に道が渋滞していて歩いた方が早そうだ。そんなことを考えながら歩いていたらホテルの近くまで来てしまったのでコンビニに寄ってそのまま歩いて帰る。コンビニでは大きいペットボトルの水とさんぴん茶、缶ビールと紅芋タルト1個と柿ピーを買う。

ホテルに戻ってフロントで温かいぜんざいをもらって部屋に戻る。夫はお風呂に入りミーティングをしていて、私は持ち帰ってきたてびちを食べながらビールを飲む。飲み過ぎ食べ過ぎで私はそのまま寝てしまう。
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