第26話 2021.2.26 焼ビーフンと立ち飲みと夜の海

文字数 2,114文字

朝起きると、朝じゃなかった。夫が「もう午後だよ!」とドーンとボディを打ちつけてくる。12時をすぎていた。あれ?確か昨日は普通の時間に寝たはずなのに・・・と思ったがやっぱりどう考えても12時間寝ている。Oh。
まじかーと思いつつノロノロ起き上がって寝るときに脱いだもこもこ靴下を履いてリビングに行く。いつもはパジャマに着替えて寝るが、昨日はワンピースのまま寝ていた。ワンピース大好き。

キャミソールのワンピースだけだと寒いなあと思いながらリビングに行くとちょうど夫は何か作っていた。豚肉を焼いていたので焼きビーフンを作ってくれているのかと思って言ったら忘れていて急遽ビーフンに変更してくれた。初めてビーフンを作る、かつレシピを見たりしないので「これって味ついてるのかな?袋に何も書いてないよ!?」とブツブツ言いながら作ってくれた焼きビーフンは微妙な味だった。夫も微妙と言いながら途中まで食べ、かなり残す。写真だと美味しそうなんだけどな。

食べ終わってゴロゴロしながらnoteを書く。嘘、ゲームする。疲れているのか頭を使わないスマホゲームが止まらない。
夫も仕事の人間関係のストレスで愚痴が止まらない。仕事をバンバン終わらせる一方で新しい仕事もバンバン入ってきているし、すごいなあと思っていると「飲み行きたい。飲みいこーぜ!」と誘ってきた。OKして支度して出掛ける。

久しぶりに行きつけの立ち飲み屋に行ったら私たちが少し前に沖縄に行っていたのをインスタで知っていた店長さんに「はいさーい!」と迎えられる。夫が21時からzoomミーティングのため、19時半までサクッと飲む予定だ。夫は黒ホッピー、私は瓶ビールを飲む。食べ物は夫は食欲ないと言うので私が食べたいものを適当に注文する。焼きそら豆があったので春を感じたくて注文する。味より季節感を重視。他にも適当に注文し、自分が食べながらたまに夫の口に運ぶ。夫の話を聞きながらビールをぐいぐい飲み鶏肉をモリモリ食べる。途中店長さんに今度沖縄に行ったら島ぞうり買ってきてください!とお願いされて引き受ける。と言うか島ぞうりの写真をインスタのストーリーにあげた時反応があったのであの時DMして買ってくるか聞けばよかったなーと思う。今度いつ沖縄に行くかわからないが、サイズを聞いておく。
19時半に店を出て家に帰李、夫はミーティングの準備をする。私は調子に乗って缶ビールを開封する。調子に乗りまくって2本開ける。

しばらく仕事部屋にこもっていた夫が出てきたので終わったの?と聞いたら「相手が来なかった」と言う・・・えっ!?びっくり。夫のストレスがうかがえる。
「散歩行こう。海行こう。」と夫が言い出し、付き合うことにする。
再び上着を着て出掛ける。てくてく歩きながら、行きか帰りはタクシーかな、なんて話す。トイレに行きたくなって途中のコンビニで借りようとしたらコロナの影響で貸出をしていなかった。仕方ないので次で借りようとまたてくてく歩いて住宅街にある大きいトイレがあるコンビニに行く。今度はトイレは借りれたが、驚くべきことに奥の床が血まみれだった。生理の血のようだったがめっちゃ驚く。踏まないように用を足し、夫が飲み物を買うときにレジで店員さんに伝える。なんか、コンビニのトイレって善意で貸し出してくれてるのにあんなに汚す人がいるなんて悲しいな。店員さんは若い男性しかいなかったので生理の血なんて見慣れないだろうし嫌だろうな、なんて考える。

てくてく歩いてまもなく夜の海に到着する。海は真っ暗で砂浜には誰もいない。夫が砂浜を歩くのを嫌がったので公園の舗装された道路を歩いていつものバスケットコートまで行く。もう深夜12時近いがバスケをしてるグループがいた。公園は散歩してる人やバスケしている人がいて昼より人が少ないけど、特別治安が悪くなるようなこともなく変質者なんかも出なそうな雰囲気だった。治安がいいんだなと思う。
この海の近くか夫の事務所の近くのどっちかに引っ越しを検討している私としてはやっぱりちょっと惹かれる。夫の事務所の近くは海はあるが港なので砂浜がないのだ。

寒すぎて太ももがかゆくなってしまい休み休み歩く私に、夫は少し先に行っては待ってくれている。タクシーを探すがちょうどよく車が走っていない。頑張って歩いて駅前まで行き、夫の夜食の牛丼を買う。駅にはタクシーがいたのだが、少し座って待っていたら回復したのとタクシーに乗る気分じゃなくなってしまっていたので夫にゆっくりだけど歩いて帰りたいと言い、のんびりペースに付き合ってもらいながら結局最後まで歩いて帰る。

帰宅してからお風呂を沸かしたり、作って放置していた鶏ハムを炊飯器から取り出して切ってタッパーに詰める。

夫も一緒にお風呂に入ろうとしていたようだがいつの間にかおおいびきをかいて寝落ちしていた。一人でお風呂に入り、髪を乾かしたら2時になっていた。たっぷり水分をとって寝ようと思ったらスマホに通知が出て、みたら親友がclubhouseでルームを立ち上げていた。入りたい気持ちと、もう寝たい気持ちを天秤にかけて参加しないでスマホを枕元から遠くに置いて眠る。
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