第１０話：新婚旅行、双生児を出産

　富士山のあまりの美しさに気が動転して、じっと見つめていた。その後、写真を取らねばと考え、何枚も美しい富士山と富士山にかかる雲と駿河湾の観光船の姿を写真を何枚も撮った。それが終わると再び船に乗って清水に戻り、静岡駅から１５時過ぎの新幹線に乗って１５時半に三島駅に着いた。そこからタクシーで三嶋大社にすぐ着いた。三嶋大社に入り荘厳な社殿を見た。

　その後。御神馬を見て、池にかかる紅い橋を渡りその先の社殿をお参りしお賽銭を上げてきた。こうして１６時過ぎに三島大社を後にして三島駅に戻り東海道線の下りに乗り沼津駅に到着した。沼津駅近くの予約したホテルに１７時過ぎチェックインした。一休みして、ホテル近くの洋食屋に入り、ビールを飲んで夕食を食べた。そして、ホテルに戻り風呂に入りテレビを見て２２時には眠りについた。

　翌朝、９時に起きて朝食後、タクシー６分で沼津港へ行った。そして、沼津港の公園を海を見ながら松並木を散歩した。その後、再び、沼津駅に帰ってホテルをチェックアウトした。そして沼津駅から東海道線に乗って１０時半に来宮駅に着いた。そして、有名な来宮神社でお参りした。その後、大楠の周りを回って結婚後、うまくいきますようにと戸部夫妻が祈願し、神社をお参りして、お賽銭を置いた。

　来宮駅から列車に乗って小田原駅に昼すぎにつき駅で昼食を食べて荷物をロッカーに入れて小田原城見学に出かけた。小田原城は、城門は立派な割に天守閣は姫路城、大阪城、名古屋城に比べ小さく感じた。こうして、９０分かけて小田原城見学を終えた。その後、１４時半小田原駅発の湘南電車に乗り込んだ。こうして、川崎駅経由して武蔵小杉駅近くのマンションに１６時過ぎに帰ってきた。

　６月１２日、１９９７年度の国内総生産「ＧＤＰ」が前年度比で０.７％減になった。日本の国内総生産がマイナス成長になるのは、２３年ぶりで戦後最悪を記録。９月２７日、日本長期信用銀行系のノンバンクの日本リースが負債総額２兆４千億円で最大の企業倒産した。その後、１０月２３日に日本リースは、特別公的管理「国有化」に置かれた。

　１２月２日、戸部範子さんが体調が悪いと夫の戸部伸介に訴えた。そこで、近くの産婦人科へ行くと妊娠が判明し、双生児の可能性が高いと言われ、出産予定日が１９９９年８月２７日と言われた。戸部範子さんの妊娠の知らせと戸部家と奥さんの実家に知らせると喜んでくれた。その後、戸部範子さんは、会社の上司にも妊娠と出産予定の話を報告した。

　１９９９年１月１日、欧州連合「ＥＵ」の単一通貨「ユーロ」がフランス、ドイツなど１１カ国に導入された。しかし、イギリスは、単一通貨「ユーロ」の導入を拒否した。２月１２日、金融再生委が大手行など１５行に総額７兆４５００億円規模の公的資金による資本注入を内定した。５月４日、東邦生命保険が自力再建を断念した。

　これにより、日本における生命保険会社の経営破たんは、日産生命に次いで戦後２件目。８月２０日、第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行の３行が２０００年秋に持ち株会社を設立した。その後、２００２年春をめどに第一勧銀、富士銀行、日本興業銀行が事業統合すると発表した。１９９９年８月２５日の朝、戸部伸介が戸部範子さんを関東労災病院の産婦人科に入院させた。

　８月２７日の朝、戸部範子さんが男女の双生児を出産したと戸部伸介に電話連絡が入った。そこで、急いで病院の産婦人科の戸部範子さんの部屋に入ると手を動かしている子供達がいた。その時、戸部伸介は、今まで感じた事のない、こみ上げる感情を抑えきれず思わず「良くやったと奥さんに大きめの声で言った」すると子供達が驚いた様な顔になった。