第15話:不景気な時の競馬

文字数 1,562文字

 これに対して、大きな影響を受けなかった日本では、9月22日に野村ホールディングスがリーマン・ブラザースのアジア太平洋部門を買収し、2008年9月23日には、リーマンの欧州・中東部門も買収した。9月22日、三菱UFJフィナンシャル・グループがアメリカ証券大手モルガン・スタンレーに出資。9月29日、ニューヨーク証券取引所でダウ平均で777ドル安と史上最大の下げ幅を記録した。

 しかし、2週間後の10月13日には、前日比936ドル42セント高と史上最大の上げ幅を記録し回復し始めた。10月1日に松下電器産業が社名をパナソニック株式会社に変更した。10月27日、日経平均終値7162円90銭、26年ぶりの安値を記録した。10月30日、日本政府は、27兆円規模の新総合経済対策を発表し、翌31日には、日銀が7年ぶりに利下げした。

 政策金利の誘導目標を0.5%から0.3%にし。さらに12月19日には、政策金利の誘導目標を0.1%にまで下げた。11月12日政府・与党、定額給付金で合意、条件は1人当り1万2千円給付で所得制限なしだった。12月5日、ホンダが自動車レースF1からの撤退を発表した。2008年12月9日、ソニーが従業員1万6千人の削減を発表した。

 12月24日、平成21年度政府予算案を閣議決定した。一般会計は。過去最大の88兆円とした。2008年12月30日、東証大納会の終値が8860円で年初比42%減となった。12月30日、東京日比谷公園に「年越し派遣村」開設された。2009年が明けると米ドル安となり2月に88円弱まで下げた。しかし、ドル円の為替レートは膠着状態だったので様子見を決めた。

3月10日、日経平均終値、バブル後の安値を更新して7054円98銭に。4月30日。アメリカのクライスラーが経常破綻し、6月1日、GMも破産法適用を申請し、一時国有化による再建へ向かった。5月8日、トヨタ自動車、2009年3月期に71年ぶりの営業赤字転落と発表した。こんな不景気な時、大熊さんから久しぶりに5月17日の競馬に誘われた。13時半過ぎに武蔵小杉駅に集合し、その後、南武線で府中本町駅に着いた。そこから歩いて東京競馬場に着き、競馬新聞を買い、カフェに入った。

 その後、15時前にカフェを出てパドックに向かった。少しすると第4回・ヴィクトリアマイルに参加する馬が出てきた。例のよって馬の様子を大熊さんがじっくりと眺めた。その後、佐藤さんと協議して買う馬券を決めた様だった。その後、戸部が不人気馬で好調そうなのは馬はと大熊さんに聞くと2番ブラボーデイジーと答えた。

 急いで馬券売り場に戸部は2番ブラボーデイジーの複勝を3千円分買った。大熊さんと佐藤さんは2番ブラボーデイジーを核にした週種類の連複を買ったと耳元で言った。こうして、観覧席に着くとレースが始まった。第3コーナーで2番ブラボーデイジーは4位、6番ウオッカは5位、第4コーナーでも同じ順位だった。しかし。直線に入ると6番ウオッカが一気に加速してトップに出た。

 2番ブラボーデイジーも途中まで6番ウオッカついて行ったが最後は引き離された。その結果、優勝、6番ウオッカ、2位に2番ブラボーデイジー7馬身差、3位に1番ショウナンラノビアの順位で終了した。その結果、大熊さん、佐藤さんが儲けが出た。戸部伸介は、2万7千円の儲けた。帰る時、大熊さんは上機嫌でだった。

 そして、6番ウオッカがあんなに強いとは思わなかったと述べた。ただ、馬連2-6が5310円着いた。その勝利で今年の競馬の戦績がプラスになったと大喜びしていた。その後、武蔵小杉駅の居酒屋に入って3人は、勝利の美酒を飲んだ。しかし、大熊さんが不景気でNECでも人員整理や早期退職希望者を募ったと教えてくれた。
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