第528話  樋口 橘 ( ひぐち・たちばな )

文字数 354文字

     ☆

 むちゃくちゃ牛が可愛い。
『中世風』コスプレの服のデザインのセンスがよくて楽しい。

 …いやたぶん、ポイントはそこじゃないんだが…w



 紹介欄に1996年デビューとあるので、
けっこう息の長い作家さんである。

 我が『古巣』と呼ぶべき『花ゆめ』掲載…
のわりに、今まで識らなかった… のは、
ちょうど私が「少女漫画」から遠のいていた時期。だからか…

 愛らしい絵柄に反して、中身はけっこう。
 職業差別と孤独とひきこもりの片思い、
 権力者の陰謀と反権力側集団の同調圧力、
 といった、ブラックで重たい側面が
 がっちり構成されていて。

 綺麗に丁寧に作りこまれ、描きこまれた、
 小道具(きのこたち)やキャラたちの
 設定と、衣装の意匠…

 実はとても、読み応えのある、
『手工芸美術品』的な、
 社会派の? 一作。

     ☆

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み