読む気が失せる瞬間
文字数 1,426文字
でもそれは、『一瞬で』じゃなくて、さけるチーズのように『徐々に』ね。
初期は「いやこれぐらい大丈夫だろ」と思って頑張って読み続けるけれど、
どんどんきな臭くなって行って、結局我慢出来なくなって離れちゃうパティーン。
まだ大丈夫と思って読み続けるけれど、こっちの頭もジワジワ浸蝕されて、
画面いっぱいに絶叫がびっしり表示された辺りで、ハッと我に返って、そっ閉じ。
「これはどうするつもりなんだろ」とか
「これ伏線だよね、どう始末をつけるんだろ?」とか、
ワクワク想像しながら楽しみに膨らませていた世界を、
作者が、「そんな世界ありませんでしたぁ~~」って、ペシャンと潰すんだよ。
ネタ切れって事は、考えてなかったってコトでしょ。
考えてなかったってコトは、無かった、ってコトでしょ。
ライブ感で話を作りながら連載ってのは、最近は普通じゃないのかな。
新聞小説だって結構、昔からそうだったじゃん。
問題は、何故、それを、読者に、わざわざ、言うっっ!? なのよ。
漫画も新聞小説も、けして枠外で「ネタ切れ」なんて言わないでしょ。
プロでもアマでも、作家さんには、
読み手が信頼を寄せたい絶対の牙城であって欲しいの!
まぁ、そう言われてみれば確かに、『ネタ切れ』はねぇわな。
ふたつ前に「作者の地雷」って言葉があったけれど、「読者の地雷」もあるってコトだ。
昔よりも作家と受け手が短絡になった分、
お互い甘えちまう部分も出て来ているんだろうな。
(ログインが必要です)