第8話 ルール説明

文字数 1,549文字

〈ミート・マーケット〉は、専用のカードを使って、プレイヤーが一対一で互いの(ポイント)を削り合うゲーム。時間は『無制限』で、勝利条件は『対戦相手の死亡』のみ。反則行為は『暴行(暴力による実力行使)』、『ゲームマスターの指示を無視する』、『イカサマ』。ただし、発覚していないイカサマは、ゲームマスターは関知しない。また、ゲーム中のあらゆる行動は一分以内に行い、『一分を超える遅延行為』はイカサマと判断され、ゲームマスターが勝者を決め、敗者を抹殺する。

 以下、ゲームの内容について。①から⑥まで、順番に進める。

①:ゲーム開始と同時にプレイヤーは互いに『1000(ポイント)』を取得。その後、〈マーケット〉側から始めるか、〈バイヤー〉側から始めるか決める。方法は相談、ジャンケンなど、反則行為に該当するものでなければ何でも可。

②:両プレイヤーは絵柄が見えないようにテーブルに並べられた三種類の〈フードカード〉(『焼き鳥』、『角煮』、『すき焼き』の中から互いに一枚ずつ

する。カードを取る順番に決まりはないが、最初に手をつけたカードは選択したものとみなす。

③:〈マーケット〉側のプレイヤーは、手元に届いた三種類の〈ミートカード〉(『鶏肉』、『豚肉』、『牛肉』)の絵柄を確認後、絵柄が〈バイヤー〉側のプレイヤーに見えないようにテーブルに並べる。その後、〈バイヤー〉側のプレイヤーは並べられた〈ミートカード〉の中から一枚だけ取って公開し、各種の決められたP(※)を〈マーケット〉側のプレイヤーに支払う。

※絵柄によって支払うPについて
『鶏肉』を取ったら『100P』を〈マーケット〉側のプレイヤーに払う。
『豚肉』を取ったら『200P』を〈マーケット〉側のプレイヤーに払う。
『牛肉』を取ったら『300P』を〈マーケット〉側のプレイヤーに払う。

 もしも支払いに必要なPを持っていなかった場合、残P(プラス)両手両足の指を切り落とす。支払う指の本数は、『100P』につき一本とする。

④:③で〈マーケット〉側だったプレイヤーが今度は〈バイヤー〉側に回り、同じ手順を繰り返す(並べた〈ミートカード〉を一枚取ってPを相手に支払う)。

⑤:両プレイヤーは所持しているカードをすべて公開する。このとき、〈ミートカード〉と〈フードカード〉の相互関係(※)に誤りがある場合、追加の〈ミートカード〉のPの支払いが必要となる。

※相互関係について
〈ミートカード〉と〈フードカード〉には相互関係があり、例えば、『鶏肉』を使って作る料理は『焼き鳥』なので、所持している〈フードカード〉が『焼き鳥』で、〈ミートカード〉が『豚肉』だった場合、『焼き鳥』を作るために必要な『鶏肉』を手に入れるために『鶏肉』のP(支払うPは③で説明した〈ミートカード〉の支払額と同じ)を支払わなければならない。

 各種カードの相互関係は以下の通り。
『鶏肉』と『焼き鳥』
『豚肉』と『角煮』
『牛肉』と『すき焼き』

例:残『1000P』のプレイヤーAが公開したカードは『鶏肉』と『焼き鳥』だった。相互関係は合っているので、残Pに変動なし。
 一方で、残『1000P』のプレイヤーBは『豚肉』と『すき焼き』のカードを公開した。相互関係に誤りがあるので、プレイヤーBは〈フードカード〉の『すき焼き』に必要な〈ミートカード〉の『牛肉』の『300P』を払い、残Pは『700P』となる。

 なお、支払ったPはこのとき対戦相手の残Pに加算されず、消えるだけである。

⑥:両プレイヤーが所持しているPは(ゼロ)以下にはならないので、Pでも指でも支払いができなくなったプレイヤーは、その時点で敗者となり抹殺させる。支払いが可能なプレイヤーがいる限り、決着がつくまで②~⑤の手順を(②~⑤を一ラウンドとし)繰り返す。
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