映画:スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け(ネタバレなし?)

文字数 2,455文字

 2019年12月。映画スターウォーズ スカイウォーカーの夜明けを鑑賞させていただきました。
 ネタバレはありませんが、シリーズが壮大なため、その前の話まではネタバレがあります。今回の話も繋がっている関係上、どうしても見え隠れはあると思われます。
 シリーズをまったく見たことがなく、これから見ようと意気込んでいる方は閲覧をお控えくださいますようお願いいたします。


 では、あらすじから……あらすじは、どこからにしたらいいのでしょうか? 前回ルーク・スカイウォーカーがレジスタンスのみんなを助けるためにフォース(宇宙の意志)を使い切って宇宙の意思と一体化していき(死んだとはいわない)。
 おかげでレジスタンスは難を逃れることができたので、ここから体制整えてどう帝国軍と戦うかというのは簡単ですが、今回長きに渡って語り継がれてきたスターウォーズシリーズの主人公【スカイウォーカー一家】の物語が終了するということなので、そもそもその話をはじめちゃったアナキン・スカイウォーカーからはじめないといけないのですが。

 あまりに長いのではしょって解説してみると。
 宇宙の秩序を守るジェダイという名の騎士団がありまして。
 宇宙を支配しようと企む帝国軍と戦っているわけですが。
 ジェダイマスターの素質を見込まれたアナキン少年がジェダイマスターを目指すものの色恋沙汰でやさぐれて悪いおっさんダースベイダーになってしまいます。(エピソード1〜3)

 悪に染まった(ダークサイドに落ちた)お父さんを止めた(救った)のが息子のルーク・スカイウォーカーなのですが、最初のうちはまさかあのダースベイダーがお父さんとは知りもしなかったので知ってびっくり血のつながりです。
 ついでに助けを求めてきたレイア姫までも双子の妹でしたという、なんなんだこの家族はっ! という展開。(エピソード4〜6)

 そしてレイアは戦いの最中で知り合ったインディ……ハン・ソロと結婚してひとり息子を設けます。ここからエピソード7になります。
 が、この息子、カイロ・レンが「めっちゃおじいちゃんリスペクト!」 などと言い出し、ジェダイの騎士どころかダースベイダーになるんだい! とクリスマスのおもちゃコーナーの前で駄々をこねるお子様のような成長を遂げてしまいます。
 それをどうにかせんといかんと現れたのが今シリーズの主人公レイです。

 レイも出生の秘密が謎のまま、なぜかものすごいジェダイマスターの資質を持っており、ルーク・スカイウォーカーの指導のもと立派なジェダイの騎士に……すんなりなるわけではなく、カイロ・レンがいちいち精神世界に介入してくるのです。
 お互いに強大なフォースを感じあっていますので「一緒に宇宙支配しよう」と言い寄るカイロ・レンに「嫌よ、嫌嫌」と拒み続けるレイ。

 レイとカイロ・レンの精神つながりの会話シーンが多いのですが、離れた場所にいてもまるで目の前に相手がいるように話すし、ライトセイバーを交えることもするのです。
 これがフォースを最高潮に高めたもの者同士のなせる技なのか。かなり力が入る見所です。

 今回エピソード9で一旦の終了を迎えたスターウォーズ。
 その7〜9がレイを主人公にした話なのですが、なんでレイにはフォースがみなぎっているの? という謎も9でとけますし、完全に悪に染まりきれないカイロ・レンの葛藤も決着を迎えることになります。

 最後のスカイウォーカー血筋のカイロ・レンですが、エピソード7、8ではおじいちゃんリスペクトで一生懸命悪の形相を追求していたのですが、9の最後の方で突如天地がひっくりかえるくらいのイケメンに変貌します。
 え、あんたそれどういうこと!? いつからそんなイケメンだったの!?
 イケメンにたどり着く様を確認するためにも、エピソード9スカイウォーカー家の結末を是非ともご覧ください。

 それにしてもエピソード7〜9において、ものすごくもどかしいことがありました。
 それは、恋愛沙汰です。
 結局、こいつはあいつが好きなんだろ? でもあの子はどうなるんだ? 結果、ひっつくの? 三角関係なの? 告白しないの? それであっちはどうなのよ、だれが好きなのよ?
 主要キャラクター全員にそれがあるのにだれ一人としてはっきりした結論がでやしない。
 終演して【え、それで?】という燃えかすが残ったこともご報告しておきたいと思います。

 とはいえ、最後のレイの決意と取れるセリフはカッコよかった。スカイウォーカー一家のお家騒動は決着したのだ。と思わせてくれます。
 それに、エピソード9の製作目前にレイア役のキャリー・フィッシャーが急逝しているんですよね。それなのにそれを思わせないレイアの存在。最新技術すごすぎます。
 故人のご冥福をお祈りするとともに、無事に完結できたことに喜びたいのです。

 エピソード9の見所はなんといってもイケメンに変貌するカイロ・レンとレイが最大の敵パルパティーンと対峙するところです。
 悪の大ボスの名前にしては可愛さを覚えるパルパティーンですが、こいつもたいがいな悪(ワル)です。仕事はできるかもしれないが家族への扱いが酷すぎる、という。ダースベイダーの上を行く上司であります。
 てっぺんがブラックだと部下もブラックになってしまう。企業の会長さんは心して見ていただきたい。社長が道を間違えていたら、だいたい会長にも問題ありますから。ダークサイドまっしぐらですから。
 帝国軍の野望! といえば聞こえはカッコいいですが、家族をないがしろにしてはいけません。必ず内部(身内)から崩れていきます。

 その点、反乱軍の絆。家族といっても血のつながりがすべてではありません。それが勝利に繋がるわけです。そんなことをエピソード9は教えてくれます。
 宇宙の家族は壮大な意志、フォースで繋がっているのです。
 フォースとともにあらんことを。
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