映画:名探偵ピカチュウ(ネタバレなし)
文字数 2,723文字
映画:名探偵ピカチュウ
(たぶんネタバレ回避)
2019年6月
ハリウッド版ポケットモンスター「名探偵ピカチュウ」を観てきました。
コントローラーを握りしめてテレビ画面と対峙したり、スマホ片手にポケモン探しに奔走したことがない者にとってポケモンというもののイメージは。
【ピカピカ〜としゃべるピカチュウが電流を流しながらサトシ少年とポケモンバトルの旅をしている】
というものでしかない。ポケモンファンの皆様には大変申し訳ない。
いや、まれにどこかの街に着ぐるみのようなピカチュウ(中に人などいない)が大量発生したという愛らしいニュースをみたり、ジャンボジェットになったとかいう話題を目にすることもあります。とても微笑ましいです。
それしか知識のない者にも、ハリウッド版ポケモンはやさしく迎え入れてくれる映画でした。
大人から子供まで。ファミリーでも、お友達同士でも、お一人様でも。だれもが楽しめるストーリーは、まさしく、愛と勇気のポケモンゆえ、だからでしょう。
【ピカチュウ、君が僕のパートナーだ!】
ということで、肝心のストーリーですが。
ポケモンと人間が違和感なく共存しているとある街で、ひとりの探偵が行方知れずになります。
母方の街(母親は亡くなってる)で暮らしていたティム青年は探偵である父親死亡の報せを受けてその街に赴くことになります。
そこで出会ったのがオヤジ声で喋るピカチュウ。彼はティムの父親のパートナーポケモンで「お父さんは生きている。一緒に探してくれ」と言うのです。
母親が亡くなったとたん自分を捨てて家を出て行った父親。
11歳のときから会っていない父親を探すことに渋るティムですが、なんやかんやでピカチュウと共に探すことになっていくわけです。
その過程で、人工的に造られたポケモン、ミュウツーのよろしくない施設からの脱走劇や、ポケモンを凶暴にする謎の気体Rの存在、街の実力者の策略やらが絡んで結構な事件になっていきます。
はたしてティムとピカチュウはすべての謎を解き明かし、生死不明の父親を見つけることができるのか?
【モフモフなピカチュウ】
もうね、とにかくね。ピカチュウが可愛いんですよ。
ピカチュウで白飯3杯いけるくらい可愛いんですよ。
オヤジ声でしゃべっても可愛いものは可愛いんですよ。
制作発表当時、なんでピカチュウに体毛があるの? と世間がざわついた記憶があります。
ゲームもやらず、アニメもたいして見ていないくせにピカチュウに毛がはえた。と笑っていたあのときの自分がいました。
ごめんなさい。
私が悪かったです。
ピカチュウには毛が生えるべきです。いや、生えてないとダメだ。撫で回せない。モフモフできないじゃないか。
【ピカチュウ、君に決めた!】
登場したときから、癒しの権化です。
しかも表情豊かすぎです。難しい顔のシワシワなピカチュウも、泣きそうな顔のウルウルしたピカチュウも、驚いた顔のハッとしてグッドなピカチュウも。どの表情みても思いきりモフりたい衝動を抑えることなんか出来やしないのです。
そんな可愛いが探偵帽までかぶっているピカチュウを肩にのっけたり、抱っこしたりしているティムが羨ましすぎて悶絶すること間違いなし。やはり白飯は5杯いける。
ほかのポケモンも可愛い。ヒロインのパートナーポケモンのコダックもその辺で出会えたら「なでてもいいですか?」と食いつきたくなるほどのキュートなアンチクショウ。
街に人間の数ほどいるポケモンたち。それぞれの名前はわかりませんが、みな個性的で可愛らしい。ゲームにはまっていなくても、いますぐこの街に住民票移したいと思うほどです。
それだけポケモンたちが可愛いので、ミュウツーのフォルムが浮き立ってカッコイイ。
ミュウツーだけはあきらかにCGのタッチというか質感が違って見えました。
人工的につくられたポケモンであり、神秘性とパワーを象徴するようなスタイリッシュさ。
頭もいいし、人間に対する理解力にも優れている。
そのミュウツーが水弾きのいいツルツル素肌なので、やはりピカチュウはモフモフが正解だったとしか言いようがない。
ピカチュウが可愛い。膝の上に置きたい。ずっとモフっていたい。白飯おかわりしたい。
一旦ポケモンは置いておいて。
人間側の主人公ティムについてはこのお話の重大なテーマを背負っているので、ただの巻き込まれピカチュウのパートナーとか思ってはいけないのです。
彼が登場したとき。
「どこの国の人だろう?」
という疑問が湧き上がり、それは彼の祖母や亡くなった母親の写真が写り込んだときに。
「どこの国の人だろう?」
という疑問が重ねて生まれるんですけれど。ストーリーがいいピッチで進んでいくものだからそんなことはどうでもよくなっていくんですが。
最後の最後にどうでもいいと思っていたことが重要なテーマであったことが露見して、ハリウッド版ポケモンが【父と子の絆】だけではなく。同じ地球に生きている、人類同士も人類とポケモンも、見た目で判断しない。手を取り合って生きていこう。というところに着地するのです。
欲をいえば、母親が亡くなったと同時に出ていった理由をわかるようにして欲しかったかなというのはあります。居づらくなったんだろうなとぼんやりとは思いましたが。
ヒロインとの絡みにも、ポケモンらしい愛情のかたちが表れているかと思います。
ティムはお約束のように彼女にほの字(死語)になるのですが、危機一髪を白馬の王子のように救うとか、月を眺めながらいいムードになる。といったムーディーさはなく、どちらかというとワクワクハラハラを共有したり、成功を喜びあったり。
男女の愛というより、人と人としてのつながりを前面に出している印象です。
とはいえ、ピカチュウに突っ込まれてティムが彼女をみるときの顔変化は恋する少年(青年だけど)のそれなので、一瞬ですけど見逃さないようにしましょう。ティムはかなり本気です。
ティムはポケモンがあふれる街に来て、父親探しの旅をする。
モフモフのピカチュウと共に。
疎遠といいながも、実は父と子の絆に障害はなくて。
人類とポケモンの間にも信頼と絆があり。
ピカチュウは最後まで可愛いすぎて。
ポケモンはメイドインジャパンですよ。を見せてくれる絵も用意されていて映画全体に好感が持てました。
マストアイテムであるコーヒーをガブガブ飲みながら鑑賞したい。
絆とモフモフあふれる作品です。
(たぶんネタバレ回避)
2019年6月
ハリウッド版ポケットモンスター「名探偵ピカチュウ」を観てきました。
コントローラーを握りしめてテレビ画面と対峙したり、スマホ片手にポケモン探しに奔走したことがない者にとってポケモンというもののイメージは。
【ピカピカ〜としゃべるピカチュウが電流を流しながらサトシ少年とポケモンバトルの旅をしている】
というものでしかない。ポケモンファンの皆様には大変申し訳ない。
いや、まれにどこかの街に着ぐるみのようなピカチュウ(中に人などいない)が大量発生したという愛らしいニュースをみたり、ジャンボジェットになったとかいう話題を目にすることもあります。とても微笑ましいです。
それしか知識のない者にも、ハリウッド版ポケモンはやさしく迎え入れてくれる映画でした。
大人から子供まで。ファミリーでも、お友達同士でも、お一人様でも。だれもが楽しめるストーリーは、まさしく、愛と勇気のポケモンゆえ、だからでしょう。
【ピカチュウ、君が僕のパートナーだ!】
ということで、肝心のストーリーですが。
ポケモンと人間が違和感なく共存しているとある街で、ひとりの探偵が行方知れずになります。
母方の街(母親は亡くなってる)で暮らしていたティム青年は探偵である父親死亡の報せを受けてその街に赴くことになります。
そこで出会ったのがオヤジ声で喋るピカチュウ。彼はティムの父親のパートナーポケモンで「お父さんは生きている。一緒に探してくれ」と言うのです。
母親が亡くなったとたん自分を捨てて家を出て行った父親。
11歳のときから会っていない父親を探すことに渋るティムですが、なんやかんやでピカチュウと共に探すことになっていくわけです。
その過程で、人工的に造られたポケモン、ミュウツーのよろしくない施設からの脱走劇や、ポケモンを凶暴にする謎の気体Rの存在、街の実力者の策略やらが絡んで結構な事件になっていきます。
はたしてティムとピカチュウはすべての謎を解き明かし、生死不明の父親を見つけることができるのか?
【モフモフなピカチュウ】
もうね、とにかくね。ピカチュウが可愛いんですよ。
ピカチュウで白飯3杯いけるくらい可愛いんですよ。
オヤジ声でしゃべっても可愛いものは可愛いんですよ。
制作発表当時、なんでピカチュウに体毛があるの? と世間がざわついた記憶があります。
ゲームもやらず、アニメもたいして見ていないくせにピカチュウに毛がはえた。と笑っていたあのときの自分がいました。
ごめんなさい。
私が悪かったです。
ピカチュウには毛が生えるべきです。いや、生えてないとダメだ。撫で回せない。モフモフできないじゃないか。
【ピカチュウ、君に決めた!】
登場したときから、癒しの権化です。
しかも表情豊かすぎです。難しい顔のシワシワなピカチュウも、泣きそうな顔のウルウルしたピカチュウも、驚いた顔のハッとしてグッドなピカチュウも。どの表情みても思いきりモフりたい衝動を抑えることなんか出来やしないのです。
そんな可愛いが探偵帽までかぶっているピカチュウを肩にのっけたり、抱っこしたりしているティムが羨ましすぎて悶絶すること間違いなし。やはり白飯は5杯いける。
ほかのポケモンも可愛い。ヒロインのパートナーポケモンのコダックもその辺で出会えたら「なでてもいいですか?」と食いつきたくなるほどのキュートなアンチクショウ。
街に人間の数ほどいるポケモンたち。それぞれの名前はわかりませんが、みな個性的で可愛らしい。ゲームにはまっていなくても、いますぐこの街に住民票移したいと思うほどです。
それだけポケモンたちが可愛いので、ミュウツーのフォルムが浮き立ってカッコイイ。
ミュウツーだけはあきらかにCGのタッチというか質感が違って見えました。
人工的につくられたポケモンであり、神秘性とパワーを象徴するようなスタイリッシュさ。
頭もいいし、人間に対する理解力にも優れている。
そのミュウツーが水弾きのいいツルツル素肌なので、やはりピカチュウはモフモフが正解だったとしか言いようがない。
ピカチュウが可愛い。膝の上に置きたい。ずっとモフっていたい。白飯おかわりしたい。
一旦ポケモンは置いておいて。
人間側の主人公ティムについてはこのお話の重大なテーマを背負っているので、ただの巻き込まれピカチュウのパートナーとか思ってはいけないのです。
彼が登場したとき。
「どこの国の人だろう?」
という疑問が湧き上がり、それは彼の祖母や亡くなった母親の写真が写り込んだときに。
「どこの国の人だろう?」
という疑問が重ねて生まれるんですけれど。ストーリーがいいピッチで進んでいくものだからそんなことはどうでもよくなっていくんですが。
最後の最後にどうでもいいと思っていたことが重要なテーマであったことが露見して、ハリウッド版ポケモンが【父と子の絆】だけではなく。同じ地球に生きている、人類同士も人類とポケモンも、見た目で判断しない。手を取り合って生きていこう。というところに着地するのです。
欲をいえば、母親が亡くなったと同時に出ていった理由をわかるようにして欲しかったかなというのはあります。居づらくなったんだろうなとぼんやりとは思いましたが。
ヒロインとの絡みにも、ポケモンらしい愛情のかたちが表れているかと思います。
ティムはお約束のように彼女にほの字(死語)になるのですが、危機一髪を白馬の王子のように救うとか、月を眺めながらいいムードになる。といったムーディーさはなく、どちらかというとワクワクハラハラを共有したり、成功を喜びあったり。
男女の愛というより、人と人としてのつながりを前面に出している印象です。
とはいえ、ピカチュウに突っ込まれてティムが彼女をみるときの顔変化は恋する少年(青年だけど)のそれなので、一瞬ですけど見逃さないようにしましょう。ティムはかなり本気です。
ティムはポケモンがあふれる街に来て、父親探しの旅をする。
モフモフのピカチュウと共に。
疎遠といいながも、実は父と子の絆に障害はなくて。
人類とポケモンの間にも信頼と絆があり。
ピカチュウは最後まで可愛いすぎて。
ポケモンはメイドインジャパンですよ。を見せてくれる絵も用意されていて映画全体に好感が持てました。
マストアイテムであるコーヒーをガブガブ飲みながら鑑賞したい。
絆とモフモフあふれる作品です。