映画:ターミネーター ニューフェイト(ネタバレなし)

文字数 2,435文字

 2019年11月。ターミネーター ニューフェイトを鑑賞させていただきました。

 シリーズ最初のターミネーターが上映されたのは今から35年前の1984年。
 未来からターミネーターというロボットが人類の救世主を生む女性を殺しにくるという低予算SF映画が、予想に反して大ヒットします。
 このときヒロインであるサラ・コナーを殺すだけの目的で送り込まれたターミネーターを演じたのがアーノルド・シュワルツェネッガーで、彼はこの映画で一躍ハリウッドスターの仲間入りを果たすわけです。
 1作目が大変な大ヒットをして、予算もたくさん出せるようになったおかげで製作されたターミネーター2は1991年に上映。これまた大ヒットします。
 2で狙われるのはサラと息子のジョンです。このときはシュワルツェネッガーはいいターミネーターとして二人を守る側になります。
 感動と涙のラストシーンは有名です。【アイルビーバック】という決め台詞も今でも様々な媒体のシーンで耳や目にします。

 その元祖前2作を踏まえての3作目となるターミネーター ニューフェイトです。
 あれからうん十年がたちました。サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)と正義のターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)のおかげで未来の人類はロボットたちによる殺戮から救われた。はずだったのに。またまたターミネーターが一人の若い女性の命を狙って送り込まれてしまうのです。

 今回ターミネーターのターゲットになってしまうのはダニー(ナタリア・レイエス)。わけもわからず命を狙われ、最初のうちはパニクってもいますが、だんだんと勇ましい女性として成長します。ラストなんかはまったく顔つき変わりますから、それはもう見所です。
 ダニーを守るために未来から送り込まれる肉体強化手術を受けた女性グレース(マッケンジー・ディヴィス)。ダニーを守るためならなんだってするし、言いたいこともはっきり言います。

 ここでターミネターシリーズ通してのお約束を語ります。未来から送り込まれるターミネーターも人間も必ず真っ裸です。真っ裸でこの時代に落ちてきます。
 アーノルド・シュワルツェネッガーが第1作で有名になったのもその真っ裸の肉体美が見る者の度肝を抜いたからというのがあります。
 なので、未来から落ちてくる者は真っ裸が美しくなければならないのです。

 グレースのお尻、めっちゃ綺麗です。
 ウエストも引き締まって、ムキムキという表現よりすらっとしてキュッという尻つるつるで、それはもう見とれます。尻に目が釘付けです。
 ターミネーターといえば出だしの真っ裸は大変重要なシーンですから。目を皿にして焼き付けましょう。
 同様に、コイツ本当に倒せるの!? というターミネーターREV-9(ガブリエル・ルナ)の尻もナイスプリケツです。ターミネーターは尻が命です。是非とも劇場で鑑賞しましょう。

 つかみはオッケーなターミネーター ニューフェイト。出だしから終いまで前2作を周到していますので、前2作を知っているならかなり楽しめると思います。
 尻の次はアレがきて、そしてソレが来る。いいじゃないかお約束。待っていたよ、goodお約束です。

 さて、今回のターミネーターはアクションがド派手です。おそらく尻よりも見所なのは女性3人のカッコよさです。
 ダニーを守ることに全てをかけるグレースのカッコよさ。彼女は背も高いので宝塚でいうところの男役というイメージ。大切な人を守るためならなんだってやります。ここまでして守られたらキュンキュンですよね。ヘタな男より頼りになるわカッコイイわ。
 だからといってダニーもおんぶにだっこなんていうキャラではない。普通の女性のはずが、腹くくって勇ましい戦士になっていく過程は目が離せません。
 さらに、御年いくつになられたの? と目を見張ってしまうサラ・コナー(というかリンダ・ハミルトン)。それはもう何度も言いますがカッコよすぎです。
 孫がいてもおかしくなさそうな年齢だというのに、こんなワイルドな祖母が巷にいますか? ドンドンパンパン打ちまくり、若い女優たちと同じアクションをこなし、対等に渡り合っている。
 あぁ、こんなおばあちゃんに、私もなりたい。なんて考えてしまうけれど、武器を握ったこともない人間には無理だろうし、サラ・コナーにむかって【おばあちゃん】なんていうのは大変失礼に価するだろう。
 サラ・コナーは年齢ではない。一人の人間として凛とした人格だ。

 主要3人の女性がカッコよすぎるので、今回アーノルド・シュワルツェネッガーは派手なアクションもしてくれるが、裸体もさらさないし、役の設定のせいも手伝って若干圧されている感があった。

 アクションは相当なものなので、なかなか息をつく暇がない。敵ターミネーターの性能が回を増すごとに良くなっているものだから、撒いても撒いてもすぐ追ってくるからだ。
 ハリウッド映画お約束の【それ、死んでる死んでる】というツッコミもつい飛び出すものです。
 普通だったら死んでるよ! というアクションを、孫がいる年齢のアーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトンが超人的にこなしているわけですから、これが見所でなくてなんと呼ぶか。しかもカッコイイ(何度でも言う)。

 シュワルツェネッガーの役所のキャラクター設定が弱いんじゃなかろうかと思ったこと以外は、美しい尻も見れたし、女性はカッコイイし、ストーリー展開は前2作のお約束を裏切っていないしで、満足できるものでした。

 35年前のターミネーターを知らない人も、これを機会に1、2、3と連続して鑑賞してみてはいかがでしょうか。
 どれも息つくヒマがないので、グッタリするかもしれませんが、やりきった感のある疲労ですから大丈夫です。

 是非とも【尻】と【カッコイイ】を連呼しましょう。
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