詩 五編 2

文字数 278文字

1 花火

夏は来ぬ 
波打ち際の早乙女(さおとめ)
ふりさけ見れば 光る(はな)

2(詠唱) 和歌

人の心を種として 人の心を種として
よろづの花にぞなりにける

見ぬ世の友を水として 見ぬ世の友を水として
古書(いにしえぶみ)は陽の光 古書(いにしえぶみ)は陽の光

3 自由のための闘争

自由とは
与えらるるに
あらずして

抑圧の
(やから)を倒し
()らるるを

4 (りょう)を求むる少女

蝉の時雨(しぐれ)に 竹林高く
夏の微風(びふう)に さやさや揺れる
ブロンド(がみ)の 浴衣の少女
手に傘持ちて 小径(こみち)を歩む

5 子どものころ

(かな)しいと ふと(しの)ばれる 
故郷(ふるさと)
共に過ごした 友達よ

哀しいと ふと偲ばれる
故郷(ふるさと)
共に過ごした わが恩師

もの悲し そんな時こそ
思われる
記憶の中の (ふる)き思ひ出
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み