第93話

文字数 954文字

 第27問A. 友人は、新たにラクダを1頭つれてきてラクダの総数を18にした。友人は、分割が終わった後に自分のラクダをつれて帰った。
 Aは18頭の1/2=9頭
Bは18頭の1/3=6頭
Cは18頭の1/9=2頭 計17頭。残りの1頭は友人が連れて帰る。



「一弥……誤答を恐れないで……『スペシャル問題』一弥ならきっと解けるよ。きっと一弥だけが解ける問題が出る……あのときの数学の授業のときのように……」

 美鈴が薄く微笑む。さっきの問題でその集中力を使い切ってしまったのであろうか? 美鈴の青春の炎が消えてしまいそうなくらいの力なさ……。
 恭平が自身の手と共に美鈴の手を解答ボタンから離す。そして美鈴を支えながら、俺をしっかりと見る。『俺たちは答えない……全てを俺に託す』そう言った気がした。



「問題……これを見てください」
 そう言って全チームに一枚の紙が配られる。それはビンゴゲームの紙……5×5のマス。しかし少し違うのが上段、マス目の一つずつ上に見慣れない文字が書かれていて、マス目の左側にはそれぞれ番号が1~5まで振ってある。
 普通のビンゴと違うのはマス目の中には数字が書き込まれていない。


「マス目の上に書かれている見慣れない文字はヒンディー(ヒンズー)語です。今からビンゴゲーム同様、機械が選出した1~25の番号を読み上げていきます。しかし普通のビンゴゲームと違うのは読まれた数字を自分たちがマス目に書き込んでいくということです。
 そしてその法則によって、普通のビンゴゲームでは絶対に読まれない(●●●●●●●●)番号が明らかになります。その番号をお答えください。
 尚、8回番号を読み上げるまでは問題文として扱いますので、3ポイント、9回目から16回目まではヒント扱いとなりますので1ポイント減って、獲得ポイントは2ポイント、それ以降は第2ヒントとして1ポイントの問題となります。
 番号の読み上げ方は、例えば『बी(B)の1=10』といったら左上角に『10』を記入します。ご理解いただけましたか?
 もう一度言います。読み上げていく番号からある法則を導き出して、『普通のビンゴゲームでは絶対に読まれない番号』を見つけ出してお答え下さい」

各マス目の上部には『बी(B)आइ(I)एन(N)जी(G)ओ(O)』と書かれている。
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