物語の国の狼

[ファンタジー]

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「赤ずきん、君は...君は辛くはないのかい? お婆さんの家に行くことが」
 生きるために物語を演じる事が定められた世界。狼として生まれた自分を憎み続けてきた僕は、本番当日に一人の少女と出会う。
 赤ずきん役である彼女もまた、人には言えない傷を持っていた。
 
 悩みを抱えて生き続けてきた、狼と赤ずきんの恋物語。

登場人物

登場人物が未設定です

ファンレター

切々と、じんわりと――よかった~!

 SFともファンタジーともつかぬ不思議な設定に戸惑いながらも、繊細な狼の苦悩、狼に向ける赤ずきんの真摯な思いが伝わってきました。  奇妙な世界の枠組みの中に、現実世界の不変的な悲しみが浮き彫りになって、これは物語ではなく、今の私たちに直結する苦悩だという思いにかられました。抗いながらもなんとか物語を完結させようとする人々の困惑と、そして悩み抜いた末に行き着いた境地。  私は、12話の、『「狼なら狼らしくしろ!」 ずっと僕の心に、突き刺してきた想い。そのものだったから』~16話辺りの展開が好き ... 続きを見る

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5まで読みました

 初めまして、こんにちは。  正直、0を読んだときにはちょっと引いてしまったのですが、その語り口の静かな美しさに惹かれ次に進みました。最初は昔ながらの物語、のはずが少しずつ軸がねじれるように物語の深淵に誘い込まれて、いつの間にかハマって止められなくなって一気に読んでしまいました。今、5まで進みましたが今のところ恐れていたような展開ではなく、今後どうなるのだろうとハラハラしながら待っています。この世界の秘密がもっと知りたい、吸引力がすごいです。

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小説情報

執筆状況
完結
エピソード
23話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
恋愛, 童話, ハイファンタジー
総文字数
46,470文字
公開日
2023年01月06日 06:49
最終更新日
2023年02月02日 20:06
ファンレター数
2