21.エンドロール

文字数 499文字

幼い頃 読んだ物語
一人ただ 本を積み上げた

記憶の中 拗ねる自分とは
いつだって 仲良くなくて

あなたという日差しに
夢を透かして重ねて

自分は太陽だって 見つめられるって
思い込んで ただ ただ

砂浜につける 一人分の足跡
あなたはまだ 覚えていますか

約束の糸を 辿りながら
あなたを いつかを ずっと探してる

約束の花を 風に舞わせて
私の 名前を いつか伝えると

暖炉の横 刻んだ爪痕
一人ぼっち 膝を抱えた

成長する 自分自身を
いつだって 憎んでいて

自分は罪人と気取りながら
いなくなる事を願って

いつか来るだろう 消えて無くなる日
待ち続けて ただ ただ

降り積もる雪を 一人で片付け
汗を拭きながら 君を思う

もう忘れたかな 今は幸せかな
思うと 嬉しくて 少しだけ怖いよ

いなくなった日 後悔があるんだ
君の 名前を 聞けなかった事

海を見たわ 織物を学んだよ
歌を褒められたの 畑を作ったよ

話したい それぞれの
物語を 積み重ねて 忘れて 思い出して

彼方に想う 二人での記憶
覚えている 手を取り合って

交わらなくても 続く道の
先で 今も ずっと探してる

約束の花の 下で誓った
いつか またと さようならだけは

今も 変わらず 覚えているから
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