mika (ID:mikafone)

作品数23
総合評価数1,335
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ファンレター

  • アビメレクとの契約 「ユダヤ古代誌」での記載順

    前回のファンレターのご返答に、mikaさんに「ユダヤ古代誌」を紹介していただきました。「ユダヤ古代誌」はヨセフスの人物紹介文に、ユダヤ教の理解においては重要な書ということで解説されていましたことなどもあり、興味がありましたので購入しました。ちくま学芸文庫版を入手したのですが、プトレマイオスと対してユダヤ人が無抵抗で殺されたというmikaさんに紹介していただいた箇所を調べてみたのですが、BC300年前後のあたりの記載は乏しく該当箇所を見つけることができませんでした。同様に、ローマのポンペイウスによ ... 続きを見る

  • 「創世記」アビメレクとの契約

    井戸というのが、どれだけ重要だったのかよくわかるエピソードだと思いました。 前話「「創世記」イサクの誕生/ハガルとイシュマエルの追放」でも、mikaさんは、ハガルとイシュマエルの命を救ったのが井戸であることを紹介して下さいましたが、砂漠で生きる人々にとって、井戸とはそのまま生きることに直結していて、だから争いの原因にもなるし、井戸の所有権をめぐって契約書が交わされることにもなったわけですね。 そう言えば、村上春樹の作品に、メタファーとしてよく井戸のイメージが出てきますけど、村上春樹の作品 ... 続きを見る

  • 書評を読んで。

    mikaさん、お久しぶりです。優秀作品選出おめでとうございます(*^-^*)初めて知った作家さんの本で、しかもいじめが問題提起となっていてとても興味を持ちました。mikaさんのネタバレのない巧みなストーリー展開と我々読む物にさりげなく提示する社会問題が程よいバランスで書かれているのが素晴らしいと思いました。読んでみたくなりました(*^-^*) 『バイブル・スタディ・コーヒー』も完読してませんが(ソドムの滅亡辺りから) 何しろ壮大な物語なのでゆっくり読んでいきますね(*^-^*) これ ... 続きを見る

  • アビメレクとの契約

    アブラハムとアビメレクとの契約は、二つの民族同士の争いと見て良いのでしょうか? 砂漠に住んでいれば、井戸を掌握しているかどうかはすごく重要な気がします。敵を追い出すために井戸を埋める、という攻撃方法もあったのかなと、今回の記事を読んで思いました。 人間の契約では、事情がちょっとでも変われば変わってしまいますね。神様はイサクを見捨てずにいてくれて良かったです^^。

  • 過酷な追放

    革袋の水が尽きたら死を覚悟……砂漠への追放というのは、本当に残酷な刑ではないでしょうか。グエルチーノの絵画、泣いている子供の姿が切なくて、何ともやり切れない気分になります。 それにしてもサラという女性は、そもそも自分から夫にハガルを勧めて子供を産ませたんですよね? 親子には前にも意地悪をしていたし、今度はほとんど死と同義の追放を言い渡す。日本人としては因果応報の考え方をしがちなせいか、サラに罰が下って欲しいなどと考えてしまいます(笑)。 でも結果としてイシュマエルは民族の祖となれたんですね。 ... 続きを見る

  • イシュマエルの追放に思うこと

    こんばんは。今回も面白かったです。 追放されたイシュマエルを祖とみなせば、ユダヤ教やキリスト教に対して敵対心を持っていると思われても仕方が無いかなあ、と感じました。もちろん同族としての共感もあるでしょうし、複雑です。 規模も内容も全く違いますが、空手の流派などがお互い相容れない雰囲気になるのと構造が同じで面白いです。 有り難うございました。来週もよろしくお願いします。

  • イサクの誕生 兄イシュマエルとの年齢差

    今回も楽しく勉強させていただきました。イサクとイシュマエルの年齢差は、これまで気に留めたことがなかったですが、これだけの年の差があるということを実感して読むと、物語の受け止め方も随分違うものになりました。実際どれだけの年齢差かと聖書を読み直してみましたら、創世記16:16によりますと、イシュマエルが生まれた時に、アブラハムは86歳と記載されており、イサクが生まれる記載の前の章の記載(前年?)をみるとイシュマエルが割礼を受けたのが13歳とありますので、イサクが生まれた時のイシュマエルの年齢は14歳 ... 続きを見る

  • 「創世記」アブラハム、ゲラルへ行く

    「創世記」アブラハム、ゲラルへ行く。解釈がとても難しいエピソードだなあ、と思いながら読んでいたのですが、でも、そのうち、難しいのは、アブラハムのことを、「神に選ばれた人なのだから、人格的にも、行動的にも立派であるはずだ」と思い込んでいたせいではないかと気づきました。 アブラハムが、妻サラを「妹」と偽って王に差し出してしまうのは、つまり、「自分だけは助かりたい」という願望であり、それは人間の、どうしようもない「エゴ」と「弱さ」なわけですよね。 神は最後にサラを救うわけですが、アブラハムとし ... 続きを見る

  • 後ろを振り向いたロトの妻  「ダイヤモンド広場」 グルックのオルフェウスのオペラ

    ロトの妻に関するポジティブな解釈が非常に勉強になりました。別の方へのファンレターの返信では、ロトの妻と「ダイヤモンド広場」の主人公の行動について、mikaさんがコメントされていましたので、「ダイヤモンド広場」の塩酸で自殺するのを思いとどまる場面を読み返しました。あらためて読んでみましても、この場面は緊張感が高く、この章の終わりに「私は無意識の塩酸のビンを買い物籠から取り出して、気をつけてカウンターの上に置いたp206」と書かれているところでは、読み手である私も、自分が大きな危機から解き放されたか ... 続きを見る

  • アブラハム、ゲラルへ行く

    このあたり、聖書の引用部分をいきなり読んでも分かりにくいです。mikaさんの解説を一通り読んで、もう一度読んでみたら、ようやく半分ぐらい意味を取れました(笑)。と言っても間違っているかもしれないので、こんな理解で良いかどうか見て頂けますか^^? 立場の弱い「寄留者」は、いつ殺されるか分からない→妻を妹と偽って、その土地の権力者に差し出す→変わりに命の保証をしてもらう という状況がまず現実にあって、その上で聖書では神が現れ、差し出された女性を助けてくれることになっている。 権力者が側 ... 続きを見る

  • 繰り返し

    mikaさん、こんにちは。今週も有り難うございます。 『名画が描く罪深き旧約聖書』だとイサクによる妹発言などは省略されており、非常にためになりました。 同じモチーフが繰り返されるのは、いろいろな解釈が成り立つでしょうけど、やっぱり読者(聴衆)ウケもよかったのかなあ、と感じます。 それだけ読者(聴衆)にとっても、異民族・異教徒との関係が難しかったのだろうとも思います。 同じモチーフ繰り返しの代表作だと僕が思っている『西遊記』は、ちょっと飽きてきましたが(笑)。 引き続き、よろ ... 続きを見る

  • 今回も力作!

    今回も力作ですね! すごく読み応えがありました。 後ろを振り向いたので、塩の柱になってしまったロトの妻。大変有名な逸話ですが、「何故振り向いてはダメなの?」という疑問は、私もずっと感じていました。 ですから、mikaさんが紹介して下さった一色先生の、「後ろ髪を引かれた罰」ではなく、寧ろ「優しさと愛のモニュメント」と捉えるべきという説は感動的でした。しかも、東京大空襲の実体験に裏打ちされているとのことで、言葉にずっしりとした重みがありますね。 そして、一色説を紹介された後に示される、「塩の柱 ... 続きを見る

  • 津波てんでんこ

    ロトの妻の話からは、東北地方の「津波てんでんこ」を思い出しました。この標語、決して他人を置き去りにする利己主義を勧めているわけじゃないそうですね。それぞれが自分の命を守るために行動することが、迷っている人に避難を促すなど結局は他人のためにもなるということらしいです。でも私、この話を聞いた時にも「いざという時、自分にそれができるか?」と思ってしまいました。やっぱり心配で心配で、つい振り返ってしまいそうです……家族の行動を信じられるよう、普段からコミュニケーションを取っておかなくては、とも思いました ... 続きを見る

  • ソドムの滅亡/ソドムの罪は同性愛なの? LGBTの差別に現在も誤用される聖書

    「バイブル・スタディ・コーヒー」、今回も大変勉強になりました。ひとつ提案ですが、今回が20話になりますが、各話の前に、「20話.  ソドムの滅亡/ソドムの罪は同性愛なの?」 としてはどうでしょうか。今後、話数を重ねると、たぶん、読者によっては、過去の話にもどったり、興味のある話だけを読んだりということがあると思うので、話数を題の前に書いておくと重宝であると思われます。ご考慮いただければ。 「20話(笑)」の「ソドムの滅亡は「異人歓待の掟」を破ったことへの裁き」であるというのが最新の神学者の ... 続きを見る

  • 面白かったです!

    最新二話、とても面白かったです! アブラハムが神に何度も問いかけて、「ソドムの町を滅ぼすための基準となる『正しい者』の人数」をどんどん減らしていくところ、読んでいて(いつ神が怒りだすかと)ドキドキしました。でも、神は怒らないんですね。最終的には10人よりもっとずっと少なかったのですから、びっくりです@@ でも、これが「赦す」ということなのかと、その意味について考えさせられました。一旦「正しい人を赦す」と決めたら、それがたった一人であっても、神は救うということなのでしょうか。でも、もしこれが人と ... 続きを見る

  • 誤読

    私も「ソドム=同性愛」だと思っていたので、ビックリでした~!! そうなんですね。異人歓待の掟を破ったことが滅亡の原因。 意外とキリスト教徒の皆さんも、聖書をちゃんと読んでいる人は少ない、ということなんでしょうか。聖書の記述とは違う、この誤読が長く続いてきたことが不思議です。 アウグスティヌスというと、私は修道生活の禁欲的なイメージを思い浮かべるのですが、合っていますかね^^;? 修道院には男子しかおらず、それで「肉欲=男性同士の同性愛」のイメージがついたのかな、と。 アブラハムの執り成しの ... 続きを見る

  • なるほど

    mikaさん、ソドムの二作拝読しました。 この連載に影響を受け、『名画が描く 罪深き旧約聖書』(望月麻美子、三浦たまみ)を読んでいます。 ジョン・マーティンの絵を眺めながら、後世の解釈から現代に通じるところまで教えていただくのは、とても有り難いです。 本章に限りませんが、繰り返し出てくる物語の主題、展開は「千一夜物語」あるいは「西遊記」と同じような構造かなあ、と思いました。 「千一夜物語」は内容も共通性がありそうです。ルーツは「旧約聖書」なのでしょうが。 内容と離れそうなコメン ... 続きを見る

  • 異人歓待

    見知らぬ人って怖いものです。みすぼらしい旅人なんか泊めたら、そいつは強盗かもしれないし、変な病気をうつされるかもしれないし……と古代の人だって思ったはず。 そんな恐怖を乗り越えて歓待しなければならないって、確かにすごい掟ですよね。ホスピタリティーって日本の「おもてなし」と同義と見られがちですが、もっと重たいものがありそうです。でも得体の知れない他者を受け入れない限り、差別も戦争もなくならない。古代の慣習も聖書も、そこを示しているのかな、と感じました。 アブラハムの歓待の場面、絵画のほか教会の ... 続きを見る

  • 書評 五十嵐律人『原因において自由な物語』

    mikaさん、さすがです! 作品タイトルが刑法理論をもじったものである点の指摘や、文部科学省のデータによる裏付けなど、書評としての完成度は(mikaさんの作品ですから)今更私が言うまでもありませんが、mikaさんの他の作品にも共通する視線――社会の中で忘れられたり、無視されたり、あるいは不当な扱いを受けている人々を掬い上げる視線を、この書評にも感じました。mikaさんの視線には、温かさと同時に、問題を抉り出す鋭さがありますね! さすがだと思いました。 『バイブル・スタディ・コーヒー』も拝 ... 続きを見る

  • 作品だけでなく

    mikaさん、こちらを拝読しました。 学校を中心とする子どものいじめ、そして悲劇についてはいつも心を痛め、悩んでいます。それを探っていくと、まさしく「無責任に積み重ねられた自由な意思決定」にぶつかると思います。いじめに限らず、いろいろ重なって起きてしまう諸問題も、この表現で説明できるものが多いように思いました。 弁護士作家さんですから、そこのところはより感じておられるだろうな、とも。 mikaさんの書評で作品だけでなく、作家さんのことも大変気になりました。 有り難うございました。 ... 続きを見る