人工惑星ノア

人類のエゴ


*第9回星新一賞落選作の改編です。

ファンレター

クールなSF!

こちらの作品は、まとまった時間がとれたときに通しで拝読しようと楽しみにしていた作品です。久々に読むガチSF、期待通りの面白さでした! 優生学を突き詰めると「凡人」に行き着くのでしょうか、初っ端から刺激的。 野丸氏視点の三人称の後、野丸氏の子孫(遺伝子を引き継ぐ者)の描写に移行した際、軽やかに視点が上空へと飛び立つような感覚がとても新鮮で、小説はもっと自由に作っていいんだなと刺激を受けました。時間がかなり流れていても無常観はあまり感じず、クールさが気持ちいいです。 冷徹な観察眼の中に、アメリ ... 続きを見る

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帰還物語ですね

拝読させていただきました。上下前後左右、自在の作風ですね。どの作品も楽しく読ませていただいています。 帰還物語ですね。『猿の惑星』あと『テラフォーマーズ』『宇宙戦艦ヤマト』そして『浦島太郎』。偶然必然あるにせよ、地球に戻ってきましたね。 賞への参加作品の改編でしたよね。珍しくするするっと入ってこなくて、ちょっと朝から熟読させていただきました。文間・行間に書き切れていない何かがあふれているようでした。ノーマルさんの生還を予想して読んでいたのですが。SFを読むのは久しぶりでしたので、リハビリ ... 続きを見る

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変わらないもの変わるもの

初めてレターを失礼致します。こちらの作品と『2030年の告白』を拝読しまして、どうして人は“純正”なもの、オリジナルなものに憧れ固執するのだろうかと考えています。SFという設定のなかで(だからこそ)、“最も○○的”な人類(『2030年の告白』では伝統的文化国家)をどう選び定義し、維持・保存していくのか、この過程の書かれ方がとても面白かったです。しかし新しいグループができれば、どうしてもそれまでとは”違う“ものになってしまうし、新しいものは古いものを淘汰しようとする。もしかしたら人は常に変化という ... 続きを見る

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帰還!!

村山さん、こんにちは。読了しました。ハードな世界観、設定の的確さ、それを達成しつつ、星新一の短編のとある一篇を想起させる終わり方。見事です。落選したことを強調されていますが、たぶんそれはこの作品が徹頭徹尾〈常識的・模範的〉だったからのように思えます。「なるほどな、そうなるよな」と納得してしまうところがこの作品の重要な点ですが、センス・オブ・ワンダーでこれを表現する場合、グレッグ・イーガンが得意とするようなトリッキーさも、もしかしたら必要だったのかもしれません。ですが、僕はこの作品が好きです。たと ... 続きを見る

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怒涛の展開!

全話、拝読させていただきました。 後半になるにつれて展開が早く、行間を読むのが大変でした。 そしてラストはまさかの……!! 元が一万文字という制約のせいか、ほとんどあらすじだけで話が進んでいき、もし本格的に執筆したら、上中下の計3巻くらいのボリュームになりそう! 貴殿の「エコロジー」にも通じる社会派な物語で、最後は皮肉が効いていますね。 その後の展開も気になります。 最期まで楽しく拝読させてもらいました。

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全話拝読しました

星新一賞というのがあるのですね! 子供の頃、星新一短編集をよく読みましたよ^^『ごたごた気流』に収録されている「門のある家」というお話がとても不思議な設定で、いまだによく覚えています。 『人工惑星ノア』を拝読して、人類が種の保存リストにのせるべき絶滅危惧種になってしまう未来、というのは皮肉な設定だな~と思いました。1話~6話前半までは日本生まれの野丸氏の視点から見たお話で、6話後半から最終話までは一気に時間も進み、神視点の大きな物語になりましたね。 1万字という字数制限では難しいのだろう ... 続きを見る

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一気読みしました!

すごく面白かったです! 科学に統制された均整を保つこと、個性をなるべく排除して、平均化を求めたコミュニティの滑稽さ。 反面、自由競争のなれの果て。 帰還した地球の惨状は、私も『猿の惑星』を思い浮かべました。 自由競争社会と管理社会の対比として、色んな示唆に富む話だと感じました。 自由競争はエゴの巣窟、誰かが上手く統制して管理しないと、人間なんて自ら滅んでしまうのでしょうね。 でも、逆に言えば、滅ぶものは滅ぶ。 そういうアイロニックな風刺として、刺さりました。 決して管理社会や ... 続きを見る

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面白かったです。

衝撃的なラストでした。故郷の星はあの地球でなかったのだと、何とも言えない気分でいます。村山さまが書かれたような未来がくるのかなと考えもしました。それは怖いです。 他の方がおっしゃるように、私も『猿の惑星』 を連想しました。また『ウォーリー』も思い出しました。あれはロボットとゴキブリでしたが。 今の地球について考えさせられる小説ですね。母なる地球を壊すほど人は賢くなりすぎたかと、そんな読後感です。深いお話でした。 有り難うございました。

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人類のエゴイズムですね。

科学至上主義に走った挙げ句、自らの故郷を滅ぼしてしまうとは。 何でも出来ると過信して頂点の座に居続けたエゴが自らを滅ぼすとなぜ気付かなかったのか? 現代の環境問題にも通じる小説でしたね。 自分達の世界に関する警告にも感じるものがありました。 SFさながら問題提起もなされる素晴らしい小説です。 印象的には「猿の惑星」に近いものも感じました。

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一気に完結。

6,7,8話拝読しました。 怖いですね。「二十年」交流が途絶えている間にですか! いや二十年も要らない。地球は数人の人間が、少しの時間でどうにかしてしまうこともあると、昨今思っています。 「ノア」から先制攻撃をしていれば、地球にとっては共通の敵があって(村山さんの別の作品「うそつき」にありましたね)こうならなかったかも…… 鄧近東には笑ったと同時に意味深も感じてしまいました。

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初めまして

佐藤子冬と申します。 村山先生の著作は初めて拝読させて頂きました。 「人工惑星ノア」と見てキリスト教系の物語かと思い、拝読するとSFでした。 しかし、良い意味で裏切られました。適度な文章に人類の保護の過程が描かれており、楽しませて頂いています。 実際の地球のパワーバランスと異なり、中華が発言力が強い構成も納得です。 地球とは違う歴史を歩み始める純人類。保護を名目とした壮大なゲーム理論の実験場ではないか、などと読者の方々の想像力を掻き立てる構成力は学びになります。 何だか拝読していると ... 続きを見る

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管理社会

自由がない人生が待っていそうですね。人工受精と遺伝子操作があり、決められた相手の子どもを生むのですか。人間の尊厳というか、それがないのですね。 80人はモニターで監視されていそうです。何かやらかしたら、ペナルティーが怖いでしょうね。 やはりこれは巨大な実験かなと、読んで感じました。 気になったのは、古い人工衛星の再利用です。私は知識がないから単純にしか考えられないのです。スクラップにして何か作るのですか? それとか、近くの星に売り払ってノアの維持費の足しとか?

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今後の展開に目が離せない!

村山様、第五話まで拝読しました。 いよいよ「ノア」が舞台となり、本格SFの展開が始まりましたね。 今後、どのように話が進んでいくか、非常に楽しみです。 敢えてそうされているのでしょうが、個人的には会話のシーンがないが少し勿体なく感じました。 同じ候補者の日本人女性や、北朝鮮人のキムちゃん(?)との会話があればと思わないでもないです。 今後、恋愛関係のシーンがあるとすれば、野丸と彼女との会話シーンを期待します。 主人公の野丸は、最初、違和感のある名前だと思いましたが、もしか ... 続きを見る

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使命が○○ですか!

使命となれば楽しくないな、たぶん。 たった80人の中でも国サイドのコミュニティがあるなど、まことホモサピエンスの負の情緒まで持ってきているのですね。統治がどうなるっているか興味が引かれるところです。 「死してなお意識を残す研究」詳細は忘れましたが、これは現在行っている(できるだったかな?)と新聞に載っていました。新聞のは意識でなく記憶だったと思います。

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ヒーロー

おはようございます。 3、4話を読ませて頂きました。 平凡な会社員が電車の中で大事なメールを読む場面が素敵でした。野丸氏はいかにもヒーローだなあって。平凡なひとが地球や人類を救う映画の観すぎですが。何らかの形で人類を救う役割を野丸氏が引き受け、悪の組織を壊滅させるような気がしました。パターンは違いますが、ターミネーターのサラ・コナー みたいに格好良いですね! ただ、私は地学が何も分からないのです。それが残念で、もっと勉強しておけば良かったと思います。

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4話

これからのためのノアの予備知識ですね。 まず北朝鮮の女性が表れましたね。このころの地球でもまだ仲悪いのですね! 続きを期待しています。

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凡人!

これは数十年数百年先が楽しみです(そこまで書かれるか分かりませんが)80人それぞれの国の基準で凡人(その国のスタンダード)が選ばれているとしたら、遺伝子はどれが優勢になっているか? 順応性でいったら、意外と日本人かも。 と、勝手に筋から外れたことを予測して楽しんでいます。

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不思議なワクワク感

訳が分からないながら、すごく面白いです! SFだからとかしこまらず、「凡人」に降りかかった運命の変転を追う、という感じで読ませて頂いております。「野丸」という名前には何か意味があるのですか? 続き、楽しみにしております!

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きな臭いです

今晩は。 先ほど、私に下さった返信からも連想したのですが、誰かの陰謀かと考えました。従順な凡人なら御しやすいですから。そんなことを考える私は性格が悪いかなとは思います。 私、このようなお話が大好きです。子どもの頃に観た『宇宙大作戦』とか、『宇宙家族ロビンソン』を思い出しました。 その内容はもう覚えていませんが、放映が楽しみでした。 楽しく読ませていただきました。第三話が楽しみです。ありがとうございます。

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落差が……

村山様、第二話まで拝読しました。 第一話目で、壮大なSFを想起させ、第二話においては、凡人がテーマとなるくだりのギャップが面白いです。 自分だったらどれを選択するか迷い所で、先が楽しみで仕方ありません。 これからの展開に期待せずにはいられませんね。

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