第27話 ピンポンダッシュ
文字数 272文字
「ピンポン」
誰かが、チャイムを鳴らす。
「はーい」
と、返事をするよりも前に、アンちゃんが猛スピードで、玄関まで駆けていく。
玄関ドアの前まで行くと、
「開けなさいよ、早く開けなさいよ!」
私の顔を見上げて、脅してくる。
「ほら、待たせてるんでしょ?は、や、く!」
「だめだめ、だめですよ」
グイっと、抱っこして逃げないようにする。
「ちょっ、やめてよ。そういう気分じゃないの。早くおろしなさいよ」
玄関を開けると、近所のおば様だった。
「まあ、大人しくて可愛いわね」
キュルンと、腕におさまって、よそいきの顔。
大人しい?
いやいやいやいや、脱走する気満々でしたから。
誰かが、チャイムを鳴らす。
「はーい」
と、返事をするよりも前に、アンちゃんが猛スピードで、玄関まで駆けていく。
玄関ドアの前まで行くと、
「開けなさいよ、早く開けなさいよ!」
私の顔を見上げて、脅してくる。
「ほら、待たせてるんでしょ?は、や、く!」
「だめだめ、だめですよ」
グイっと、抱っこして逃げないようにする。
「ちょっ、やめてよ。そういう気分じゃないの。早くおろしなさいよ」
玄関を開けると、近所のおば様だった。
「まあ、大人しくて可愛いわね」
キュルンと、腕におさまって、よそいきの顔。
大人しい?
いやいやいやいや、脱走する気満々でしたから。