第13話:ハワイ4島クルーズ4

文字数 1,737文字

 「蒸海老餃子」と「スペアリブの醤油煮」、「鶏肉と季節野菜の炒め」「季節野菜の焼きそば」と最後に紹興酒を頼んだ。すると店主が、英語で日本人かと聞くので、そうだと答えて、たまに、横浜中華街の店に行って、うまい中華料理を食べるのが好きだというと、目を丸くして、あそこの中華街は、世界でも旨いと評判だからねと笑った。

 今日は頑張ってうまい中華料理を作るから、楽しんでってよと言った。その後、前菜から順番に出でてきて、食べてみたが、調味料は問題ないが、肝心の鶏肉、野菜、焼きそばが、今ひとつ、しかし、頑張っている作った感じがして、お世辞で旨かったよと言うと本当にうれしいよと、笑顔で答えた。そこで、丁寧に握手してくれ別れた。

 しかし、値段は80ドルと高いので、何か、損したような気がした。その後、船に戻り、バーででジャズ・ピアノで弾き語りをしている聞きに行くと、数回来ていたのを覚えていて、ピアニストのテーラーが、私たちの事を覚えてくれ、手を振ってくれた。今夜はフォーマルナイトだ。

 フリー・スタイル・クルージングの船ではフォーマルナイトでも「フォーマルにしたい人は、ご自由にどうぞ」という感じ。でも、こういう時にアメリカ人はけっこう張り切ってフォーマルにする。佐光夫妻は着物姿に着替えて出かけると、さすがに、ジャパニーズ・キモノと言って、一緒に写真撮ってとか言われ、気分良かった。

 その取格好で、写真コーナーに行って列に並ぶと列の前後の人たちは、当然、着物、素敵ねーとか、何とか、言って褒めてくれる。私たちも、あなたも、素敵よ。どこから来たの。クルーズは何回目、とお喋り。みんなきれいに着飾って、カメラマンに色々なポーズを指示されて笑って写真を撮ってもらっている。撮られるカップルも、並んで見ている人たちも本当に楽しそうだ。

 もちろん、私達も十分に楽しんだ。今日はダンスホールで夜19時からと21時からの2回、4人のジャズの演奏がある。バンド演奏の合間に2つあるメインダイニングのうちのカジュアルな方、スカイラインに行き食べたのは、「生春巻」「ファジータ・メキシコ風」「キッシュ」「プライム・リブ・ステーキ」。かなり旨かった。

 食事の時に頼んで残ったワインは、レストランに預けて翌日また飲んでも良い。食べ切れなかったデザートをカバーつきのお皿に入れてもらい部屋に持ち帰れる。それを抱えて歩いている人たちが、大勢いた。しかし私達は、全部たいらげて、部屋に帰った。翌5日目はハワイ島のコナの沖合に到着。

 テンダーボートで、カイルア・コナの岸壁まで、送ってもらうことになった。今日も、ゆっくりの出発して、昼前にコナの町に到着し、海岸沿いにレストランを探して歩く。波打ち際に向かってテラスが張り出している、なかなか良さそうなレストランが並んでいるが、多くの店が閉店になっていて、ここにも景気の風が吹いてると思うと、可哀想になった。

 そんな中、入り口に人が待っているいい感じのオープンエアーのレストランがあったので、入た。入り口には大きなカジキマグロのオブジェが壁にはってあり、何とも派手なアメリカンな店だった。その店でシーザーズサラダとフィッシュサンド、とローカルビールを注文した。アメリカの本でのチェーン・レストランらしい。

 しかし、海岸に近いテラス席での、昼食は、その景色のためか、美味しく感じた。今夜は仲間全員12人でシアターでマジックショーを見てディナーは船でも高い方のステーキレストランに行く予定となった。夕食はプレミアムレストランの2つ目、レージーステーキハウスに行く。カウボーイの写真がたくさん飾られ、テキサスのステーキ屋という演出だ。

 ここで食べた前菜は「アボガドが入ったクラブケーキ」と「ビーツのカルパッチョ」。2皿目は「ブルーチーズドレッシングのサラダ」と「クラムチャウダー」。メインは「12オンスのTボーンステーキ」と「野菜のロースト」ワインはオーストラリアの赤。

 仲間のうちで、ステーキ大好きな佐藤夫妻が、ここに大いに期待した。だけど、「肉が少々薄いのと、ミディアムレアとは言ったが僕の感覚ではもう少し火を入れてほしかったのと言い70点くらいの評価」だと言った。
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