ワタリガラスのすべて――野外で見つけてみよう――

　コマツグミの三倍の大きさ。

　渡りはせず、たいていは自分と家族を養うのに最適な場所に定住する。

　羽根の色は艶光りする黒で、上のほうは緑や紫を帯びるが、下のほうはくすんだ色合いになる。

　木立ちの上を弧を描きながら飛び、奇妙で不気味な叫び声をあげるので、不吉な鳥と呼ばれるようになり、多くの人がワタリガラスの鳴き声が聞こえるのは凶兆の兆しだとみなすようになった。

　孵ったばかりの幼いときは、黒と白の羽根をしている――だがすぐに、全身真っ黒の羽根に生え変わってしまう。

　ワタリガラスの餌は様々で、食べられそうなものを見つけるとなんでも食べる――穀物、種子、地虫、ミミズ、野ネズミ、果実、あらゆるものが餌となる。