雪の好きな鳥の歌

文字数 814文字

 地面が雪に覆われたとある日に
 小さなふたりの姉妹が忙しなく遊んでいた
 雪の好きな鳥は近くの木に止まって
 楽しそうにチッカディーディーと歌ってた!

 小鳥はその歌をそんなに長くは歌わなくて、
 エミリーが歌を聞いたとき、
「お姉ちゃん、窓の外を見て!」とエミリーは言った。
「あそこに可愛い小鳥さんがいて、チッカディーディーと歌ってる!

 かわいそうに! あの子は雪やみぞれの中を歩いている
 それなのに靴下も靴もない
 どうしてあの子はあんなに楽しそうにしていられるの
 どうしてチッカディーディーと歌い続けていられるの

 もしわたしが裸足で雪の中にいる鳥だったなら
 雪と寒さの中にい続けたりしないでしょう
 なんてかわいそうな小鳥さん! ああ、どんなに寒いでしょう
 それなのにあの子はチッカディーディーと歌ってる

 ああ、お母さん、あの子に靴下と靴をあげて
 そしてすてきなコートと帽子を選ばせてあげて
 あの子がわたしたちの客間に来てくれたらいいのに
 そこはとっても暖かいもの、かわいそうなチッカディーディー!」

 小鳥は美味しいパンくずを食べようと舞い降りて
 小さなエミリーの言葉をすべて聞いた。
「僕がそんな格好をしたらすごく変だろうな!」と小鳥は思った
 そして笑って、チッカディーディーとさえずった

「とってもありがとう」小鳥は言った「君がそう願ってくれて、
 でも僕にはすてきな衣装は必要ないし
 この小さな足は自由にしておきたいんだ
 慣れない格好でよろよろ歩きながらじゃ歌えないよ、チッカディーディー

 優しいお嬢さん、誰がそうしてくれたのかはわからないけど
 僕はもう服を着てるし、それは充分暖かい
 おはよう! ああ、誰が僕たちのように幸せかな?」
 そして小鳥は飛び去りながら、チッカディーディーと歌っていた


From "The Second Reader?of the Rational Method In Reading."
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