第12話
文字数 354文字
「もう少しで着きますから」
亀の言葉通り、しばらくすると視線の先にお城のような建物が現れました。あまりの絢爛ぶりに眼が眩むほどです。
「あれは竜宮城といって、私たちの暮らす城です」
入り口に到着すると、又郎は亀から飛び降り、その佇まいに息をのみました。
「こちらへどうぞ」
亀に促されるまま、又郎は門をくぐります。
その途端、大きなタコが現れ、行く手を阻みました。おそらく門番として竜宮城を守っていると思われます。大タコは又郎の手足に絡みつき、羽交い絞めにしました。
「おのれ! 人間の分際でこの竜宮に足を踏み入れるとは笑止千万。目にもの見せてくれるわ!!」
「駄目です。その人は……」亀は説明しようとしますが、大ダコは聞く耳を持ちません。
首をぎゅっと締め付けられ、又郎は窒息しましたとさ。
めでたし、めでたし。
亀の言葉通り、しばらくすると視線の先にお城のような建物が現れました。あまりの絢爛ぶりに眼が眩むほどです。
「あれは竜宮城といって、私たちの暮らす城です」
入り口に到着すると、又郎は亀から飛び降り、その佇まいに息をのみました。
「こちらへどうぞ」
亀に促されるまま、又郎は門をくぐります。
その途端、大きなタコが現れ、行く手を阻みました。おそらく門番として竜宮城を守っていると思われます。大タコは又郎の手足に絡みつき、羽交い絞めにしました。
「おのれ! 人間の分際でこの竜宮に足を踏み入れるとは笑止千万。目にもの見せてくれるわ!!」
「駄目です。その人は……」亀は説明しようとしますが、大ダコは聞く耳を持ちません。
首をぎゅっと締め付けられ、又郎は窒息しましたとさ。
めでたし、めでたし。