第10話

文字数 183文字

「ありがとうございました。お礼をしたいので、背中に乗ってください」
 奇妙なことをいう亀だなと思いつつ、又郎は言われるがまま、亀の背中にまたがりました。
 亀は海へと泳ぎ出すと、そのまま海中へ潜っていくではありませんか。
「お、おい。海に潜るなんて聞いてないぞ」
「大丈夫ですよ。私は平気ですから」
 翌日、海岸にて浦氏又郎の水死体が発見されましたとさ。
 めでたし、めでたし。
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