第18話
文字数 333文字
「名残惜しいのですが、そろそろ地上に帰りたいと思います」
「寂しいですが、仕方ありません。せめてこれをお持ちください」
そういって乙姫は漆黒の木箱を又郎に手渡しました。
「これは?」
「玉手箱といいます。いいですか、地上に戻っても、決してふたを開けては……」
言うが早いか、又郎は玉手箱のふたを開けてしまいました。
「きゃあああ!!」
二人は瞬く間に白い煙に包まれてしまいます。
気が付くと乙姫はしわだらけのおばあさんになっていました。
又郎自身の手にも、しわが深く刻まれています。
「何で開けるのよ!」乙姫の怒号が竜宮城いっぱいに響き渡りました。
「何でって……」
事態を把握できない又郎は、乙姫ばあさんの手を連れて、竜宮城の中へと入っていきましたとさ。
めでたし、めでたし。
「寂しいですが、仕方ありません。せめてこれをお持ちください」
そういって乙姫は漆黒の木箱を又郎に手渡しました。
「これは?」
「玉手箱といいます。いいですか、地上に戻っても、決してふたを開けては……」
言うが早いか、又郎は玉手箱のふたを開けてしまいました。
「きゃあああ!!」
二人は瞬く間に白い煙に包まれてしまいます。
気が付くと乙姫はしわだらけのおばあさんになっていました。
又郎自身の手にも、しわが深く刻まれています。
「何で開けるのよ!」乙姫の怒号が竜宮城いっぱいに響き渡りました。
「何でって……」
事態を把握できない又郎は、乙姫ばあさんの手を連れて、竜宮城の中へと入っていきましたとさ。
めでたし、めでたし。