第44話 聖 夜
文字数 453文字
～同日、アイバのアパート、午後6時15分～
じゃあ、乾杯！
メリークリスマス！
そういえば、
あれからキタジさんと連絡とった？
ううん、何で？
いや、ハセといい感じだったんで。
ハセガワさんからは何も？
うん、
上手くいってれば自慢してくるはずだけど。
どうなんだろ？
ハセのいいところ見えたのかな？
だね。
・・・
・・・
あァ～あ、
これからは嫌なところが見えてくんのかな？
大丈夫、もう、いっぱい知ってるから。
えッ！？怖 ッ！
クスッ
オレにはサヤちゃんの嫌なとこ浮かばない。
「嘘」って言うんでしょ？
本当！
またァ。
そういうとこ、すごく、
(！！)
あ！
(！！)
時間が・・・ゆっくりになった・・・
オレにはわからない。
大丈夫、速さは2人一緒だから。
(？)
(心が穏 やかになってく・・・)
・・・
(いちばん好きな時間・・・)
フジイがアイバの肩に顔を寄せる。
・・・
ありがと。
フジイが右手の指環 を見つめる。
うん。
(イブは終わらない・・・)
・・・
(一つに向かってく・・・)
・・・
(！！)
ん・・・
・・・
もォ・・・
(この一瞬は永遠・・・)
