第2話 出逢い
文字数 617文字
～5月、午後の大学～
あ、外で食べようよ。
オープンテラスか。
オレ、ミナミちゃんの隣ゲットォ！
アイバくんもどうぞ。
ありがと。
青春だなァ。
ん？何か、人が増えてきたな。
タレントさんかな？
ミス聖南？
マジか？
撮影？うちの写真部かな？
ミス聖南大学の撮影スタッフ(大学写真部)が近づいて来る。
行ってみようぜ！
あの人だかりじゃムリだろ。
(！？)
スタッフとは距離を置いた場所で、
カメラをこちらに向けている女性に気づく。
アイバに気づいたのか、
慌ててカメラを下ろし、直後反対方向へ足早に歩き出す。
アイバは女性を目で追う。
女性は歩きながらアイバの方向を振り返る。
アイバは自分の背後を見渡す。
(気のせい？)
どうしたの、アイバくん。
あ、いや、うちの大学も写真部があるんだなって。
実は私、写真に興味あるんだ。
後でちょっと見に行ってみない？
何か作品展示してるかもしれないし。
行く、行く！！
～同日、大学の写真部～
ここみたいだな。
【部 員】
あ、いえ、作品展示とかあるのかな～って。
【部 員】
常設展あるんで見てってよ。
ハセガワがミス聖南の写真を見つける。
お、ミス聖南！
ミナミちゃんもミスコン出てみない？
えェ～！
え？私？いいとこまで行くかも。
書類提出の瞬間に「鐘1つ」だろ。
何だってェ！！
コジマが写真部員の紹介写真を見つける。
へぇ～、部員たくさんいるんだ。
(！！)
アイバは紹介写真の中に先程の女性を探す。
(・・・いないか、部員じゃない？)
