第8話 学 祭
文字数 578文字
～7月、早朝のアイバのアパート～
≪グループLINE：本日、予定どおり午前10時、駅前に集合！！≫
(昨日も確認のLINE来てたよな。)
(写真に興味があるから楽しみなんだな、月美の学祭。)
～同日、駅前、午前10時10分～
どうして時間守らないかなぁ。
ハセくん、LINEは早いのにね。
先行くか？
賛成。
大丈夫かな？
体制に影響なし！！
～月美までの道のり、午前10時15分～
＜☎：もしもし。＞
ハセくんかな？
＜☎：おう、ハセどうした？＞
＜☎：ヤバイ、遅くなった、今どこ？＞
＜☎：ん？今日、何かあったっけ？＞
＜☎：月美の学祭だろ！！＞
＜☎：あァ、お前、誘われてたんだ？＞
痛めつけてるゥ～。
＜☎：もう向かってるんで、どっかで偶然会えたらいいな。＞
鬼だ。
～同日、月美の正門、午前10時25分～
ついに、ついに見つけたぁ！！
大袈裟。
結構待ったよ。
ごめん、ミナミちゃんだけには謝る。
何なんだよ、自分を責めないそのメンタル。
そういうとこが嫌われんだぞ。
え？嘘？オレ嫌われてんの？
むしろ、どうすれば好かれてると思えるんだよ。
お、これはこれは
「独り身愛好会」の会員様じゃないですか。
「会員ナンバー1番」が偉そうに言うな！
「永久欠番」に言われたくねェなァ！
騒がしいと追い出されるぞ。
リア充だからっていい気になるなよ！
油断してると強制入会させるぞ！
お前ら愛好会の幹部かよ？
馬鹿ばっか。
仲いいね。
