第43話 感 謝
文字数 576文字
～同日、スーパーの食材コーナー、午後2時20分～
キムチ鍋かなァ。
・・・
(また、強くなった？)
・・・
(私の背中を押してくれた人。)
・・・
(いつからだっけ？)
・・・
・・・辛 いの得意じゃない。
(2か月前？もっと前？)
じゃあ、豚骨 ？
・・・あっさり がいいな。
(ずっと手を引いてくれてる。)
・・・
・・・コラーゲン鍋とか。
(私の相手、大変でしょ？)
あのさァ、
作るの私・・・
(手がかかるでしょ？)
・・・「コラーゲン」って味ある？
あ・り・ま・す！！
(でも、なかなか
じゃあ、それで・・・
やったァ！
(疲れてない？)
結局、選択権なし・・・
(ゆっくりでいいのに。)
「コラーゲン」って食べるより
直接塗った方が効果あるんじゃなかったっけ？
大丈夫、そっちは別でケアしてるから。
(人のために流せる涙は、本当に強い証拠。)
どおりで最近可愛い訳だ。
ちょっと、投げやりじゃない？
(もっと、強くなれる。)
クスッ
塩分控えて、少し薄味にして、と・・・
(でも、置いてかないで。)
え！？
ううん、何でもない・・・
(
・・・
さ、帰ろ！
(好きになってよかった。)
で、結局「コラーゲン」って何？
・・・
(ありがとう、好きになってくれて。)
