第22話 約 束
文字数 787文字
～10月、朝、アイバのアパート～
≪✉：おはようございます。
本日、午前10時30分、新宿駅東口です。
よろしくお願いします。≫
≪✉：了解です。≫
～同日、新宿駅東口、午前9時45分～
ちょっと早すぎたかな。
(！！)
アイバは若い男性と会話をしているフジイを見つける。
フジイがまた別の男性に話しかけられる。
その後、フジイがまた別の男性に話しかけられる。
(！！)
フジイがアイバに気づき駆け寄る。
おはようございます。
おはよう、
ずいぶん知り合い多いんだね。
(！！)
いつから見てたんですか！！
アイバが腕時計を確認する。
10分くらい前からかな。
(！！)
もォ～、早く声かけてくださいよォ！！
ごめん。
クスッ
ちょっとお茶しませんか？
あ、はい。
～同日、喫茶店、午前10時05分～
何にしますか？
あ、じゃあ、ホットコーヒー。
ホット2つください。
新宿って、
どこか行きたいところでもあるの？
はい、ちょっと・・・
その後、お昼ご
お礼なんて別にいいのに。
それで、「写真お預かり」の件なんですが・・・
あっ、そうだ。
アイバがカバンから写真を取り出し、
フジイの前に差し出す。
あの、この写真なんですけど、
裏に私のメアドが書いてあるので、
これをお預かりしても、
フジイが写真を裏返す。
(！！)
写真の裏に書かれたアイバの電話番号に気づく。
(！！)
フジイと目が合ったアイバは
バツが悪そうに視線をそらす。
・・・
・・・お預かりします。
(店 員)
お待たせしました、ホットコーヒー2つです。
ということで、正確には
「彼女さんができるまで写真を預かるサービス」ではなくて、
「彼女さんができたら新たに焼き増しをするサービス」ということになります。
いかがですか？
料金が高くなるんじゃ？
クスッ、
この後、行きたいところがあるので、
つき合ってもらえますか？
(！！)
あ、はい。
今日からはグッスリ眠れますね。
クスッ
