§27 11月01日(火) 12時頃 ある秋の午後の久瀬薫

文字数 7,594文字

 日付が変わった午前一時に八・五℃の最高気温を観測したあと、日付が変わる二十四時に三・五℃の最低気温を観測するまで、朝方にみぞれの混じった一日は時間の経過とともに冷え込んで行った。最高気温が十℃を超えないこの秋の終わりの最初の日であり、北からの冷たい風が吹き続けていた。
 つい数日前のこと、つまりは先週のこと、今となっては言葉のほんの一片すら思い出すことのできないおしゃべりを交わしながら、駅に向かう道の途中に見えた小さな行列の最後尾になんとはなしに並んだ。予備校の午前の講義が終わり時刻はちょうど十二時を指していて、その新しいエスニック料理店は若い女性たちの人気を獲得することに成功していた。そして驚いたことに、さらに寒さが厳しくなったこの日、薫は行列が目を惹くほどに長くなっているのを発見したのである。生憎なことに薫は「エスニック料理たるものかくあるべし」といった信念を持っていなかったために、とはいえ味覚は美味しいと感じたのだけれど、店先に寒風に凍える女たちが長大な行列をつくる理由が理解できなかった。数日のあいだに店の看板が掛け替わったわけではない。朝方に降ったみぞれはもう落ちていなかったけれど、女たちはコートを着けマフラーを巻いて頬を赤くしながら並んでいた。
 お腹は空いている。しかし薫は予備校からこの店を目指して歩いてきたのではなかった。店は予備校から駅に向かう道筋にあるだけだ。それでもその恐らく二十名は下らない女たちの列を目にした瞬間に、薫の中で非常に脆くなっていたなにかが割れた。決して元から脆かったのではない。このところ急速に脆くなってきていたのだ。薫もそれは承知しており、気をつけなければ傷つけてしまいそうな不安を抱えてしまったことに、ちょうど気づいたところだった。だから薫は女たちが作る行列を目にしたまさにその瞬間に、ほとんどデタラメに手前の路地へと逃げ込んだのである。
 気がつくと、どこか見覚えのある建物が少し先に現れた。薫はふと足をとめて建物を見上げた。すぐにそれが三ヶ月半ほど前に柏原孝介と丸一日を過ごした場所であったことを思い出した。振り返ると目の前に小野征也の顔があった。この一月(ひとつき)ばかり時々こんなふうに一緒に食事をする同い年の浪人生は、このときの薫の突飛な行動に戸惑い気味の表情を浮かべて立っていた。
「小野くん、最後に女の子にキスしたのはいつ?」
「え? キス?」
「厳密に言うと唇や舌だけじゃないキスのことよ」
 小野征也という若者は、こうした際に面食らってしまい上手く言葉を返せなくなるような、どこにでもいるふつうの十九歳の若者に過ぎなかった。しかしそれでも突然路地に飛び込み、突然立ち止まり、突然振り返った久瀬薫の向こう側に、彼女が言うところの「唇や舌だけではないキス」をするために誂えられた建物が、見間違えようもなく待ち構えていることには気づいていた。
「このところ久瀬さんの様子は確かにちょっと変だったね」
「あ、そうなんだ?」
「だけどね、同じ予備校に通ってときどき一緒にお昼を食べるくらいの男に向かって、いきなり唇や舌だけじゃないキスを求めるのはちょっとどうかと思う」
「私いまそれを求めてる、て言った?」
「あ、ごめん。いや、だって、こんなところでそんなこと言うから――」
「好きな女じゃないと勃たない?」
 征也は小さく首を横に振った。しかしむろん薫の言葉を否定するための身振りではない。
「じゃあ勃つのに拒否するの?」
「久瀬さん、なにがあったの? 俺でよければ――」
「説明が必要なこと? 理由がはっきりしてなくちゃできない?」
 征也はまた小さく首を横に振った。
「わかった。いい。ほかを当たるから」
 くるりと背を向けて歩き出そうとした薫の腕をつかみ、征也は慌ててその歩みを引き留めた。けれどもふたたび振り返った久瀬薫の眼は、沸騰した怒りの先ですでにもう潰れかけていた。このまま路の上で向かい合っていてもどうにもならない。そう悟った征也は場所を変え時間稼ぎをするためだと胸の内で自らを言い含め、つかんだ薫の腕を抱えるようにして足を踏み出した。
 もっとも飾り気のない部屋を選んだつもりだったのだが、出張費を抑えなければならないサラリーマンのためのシティホテルの一室のようには、やはり見えなかった。他方で、この空間が示す紛れのない意味合いが、久瀬薫の目を覚まさせてくれるのではないかとも期待した。しかし薫は村上春樹の描く女たちがそうするように、当たり前のように服を脱ごうとするものだから、慌ててまたその腕をつかむことになった。征也を睨みつける薫の眼はやはり潰れかけていた。ここに至ってはすでにすっかり潰れてしまったのではないかと疑っていいくらいに。
「小野くんは女が勝手に脱ぐのは嫌なのね。自分の手で脱がせたいのね」
 つかんだ腕を放し、征也はベッドの端に脱力するように腰を落とすと、セーターを脱ぎかけたままの姿で立つ薫の顔を見上げた。
「久瀬さんが脱げば、久瀬さんの裸を見れば、確かに俺は欲情すると思う。久瀬さんの体のあちこちにキスしたくなると思う。でもそれはオスである俺の生理的な機序がそう出来上がっているからだ。もちろん気持ちはいいだろう。射精まで至れば確実に気持ちいいはずだ。でもそれはマスターベーションをすればいつでも得られる。久瀬さんの体ではなくAVがあれば充分だ。久瀬さんは俺にそんなことをさせたいのかな? 久瀬さんの体を使って」
「小野くんの中でなにが起こるかなんて知らないし関係ないわ。私はオナニーがしたいわけじゃなくてセックスがしたいの。男の子とセックスがしたいの。小野くんのペニスが私に物理的に挿入されるセックス。そのとき小野くんの中で起こることがAV見てするのと同じかどうかなんて私にわかるわけないじゃない。嫌ならほかを当たるからいいよ」
「よくないって。このまま久瀬さんを街に放り出すなんてできるはずないだろう?」
「あゝ、わかった。心配してくれてるんだ。そんなセックスをしたら女の子は酷く傷つくとかって。心配しなくてもいいよ。私そんなメンヘラ女子みたいなこと言わないから。小野くんは自分の欲情に任せて好きにしていいんだよ。もちろん殴ったり首絞めたりなんかはしてほしくないけどね」
「ねえ、急にそんな気分になったの? ラブホの看板が見えたから? いやもうちょっと前からか。先週入ったお店の前に来たときだ。あそこでアクセルとブレーキを踏み間違えたみたいにおかしくなったよね。なにが起きたんだろう? なにが見えたんだろう?」
「やっぱり説明が欲しいんじゃない。ちゃんと説明したらいいの? 私だってその辺に歩いてるおじさんに声かけるなんてしたくないし。いまは小野くんにちゃんとして欲しいんだけど。小野くんならほとんどなんでも許せる感じだから。――あのね、さっきお店の前に行列ができてたでしょ? 先週もちょっと待ったけど、今日はなんか凄い人数になってたよね。それも女ばっかり。みんなこの辺で働いてるふつうの女だよね。寒そうにしながらペチャクチャおしゃべりしてた。見た瞬間に吐き気がしたのよ。あんなところに並んでる自分の姿が見えたのかも。だって酷くない? 酷くなかった? 酷かったよね。ほんと、酷かった……」
 薫は脱ぎ掛けていたセーターをそのまま脱ぎ、部屋の隅の小さなソファーの上に放った。が、コットンブラウスのボタンに手をかけることはしなかった。しかし代わりに征也の隣りに並んで座り、征也の肩に頭を乗せ、目をつむった。さっき潰れてしまった薫の眼が、そうして癒されるのではないかと密かに期待しながら、征也は薫の頭の重みを肩に受け止めた。
「この夏まで彼氏がいたのよ。いま仙台。ずっと二週間ごとに高速バスで仙台まで行ってたんだけど、そんなことしてる場合じゃないなあと思って。私マジメだから。中途半端な大学には行きたくないし、そもそもちゃんと勉強できる人にならないと仕事させてもらえないし、それでも雇ってはくれると思うけど役立たずじゃ居たたまれないし。――あ、私フルサワ精器に就職決まってるのね」
「……はッ?」
「古澤のおじさんは二人目のお父さんみたいな人だから。そういうレールに乗っかって走ってるわけ、私は。よそ様から見れば贅沢な話なんだけど、レールに乗っけられた本人は手放しで喜べないものじゃない? たとえば職場結婚なんかしたらおじさんもう大喜びしちゃうと思うのよ。まあ別に職場結婚じゃなくても私が結婚するってなったら、相手がよっぽど困った人じゃない限り大喜びするはずだけどね。だからなんて言えばいいのかな、別にフルサワ精器にとって必要な人材になれとか言われてるわけじゃなくて、その時その時を一生懸命やりなさいって言われてるだけなんだと思う。わかる?」
「いやそれはわかるけどさ、それよりマジでフルサワ精器?」
「そうだよ。高校受かった時点で確定した。小野くんも羨ましいなあって思う?」
「当たり前だよ。そう思わないやつがこの街にいる?」
「だよねえ。――で、どう? 私と寝る気になった?」
「今のが説明?」
「違うけど。あ、フルサワ精器の話なんかしたから萎えちゃった? ごめんね。でも私まだ全然したいんだけど。小野くんならこのあと日が暮れるまでずっとしててもいいくらいなんだけど。三回はイケるよね? そしたら私どんだけイケるんだろ? あ、ほんとムズムズしてきた。どうする? 私が先にシャワーする? それともシャワーなんかしない? 汗かいてないからそれでもいいんだけど」
「ちょ、ちょっと待って!」
 そこでコットンブラウスのボタンに手をかけた薫の手を征也は慌ててまた取り押さえた。幸いにも潰れていた薫の眼は生き返っている。大袈裟に言えば狂気のようだったさっきの閃きは、今は深夜に燻ぶる焚火の残り火のように落ち着いて星空を見上げている。征也にはそのように見えるから、薫が口にするセリフとのギャップに、戸惑いはむしろ大きくなっていた。
「久瀬さんの説明は説明になってない」
「そっか。まあそうよね。ほんとはなってないこともないんだけど、これ以上はしゃべれないのよ。だからしょうがないのよ。古澤のおじさんも関係してることなんだけど、これ以上はしゃべれないんだから。私たぶん今ちょっと頭おかしくなってるのかもしれないけど、ほかに上手い方法なんて思いつかないし、ほんとは家に帰りたくないだけなんだけど、実習室に座ってても時間は全然進まないし、それにそもそも家のこと頭の中から追い出すことなんてできないし。ねえ、小野くんほんとに嫌? 嫌ならしょうがないけど。でもほか当たるとか言っても当てがあるわけじゃないし。小野くんなら全然いいって言うか、小野くんが割り切ってくれるならこの街出るまで定期で小野くんとしたいくらいなんだけど。小野くんてそういうのって嫌な人? 嫌だっていう人いるよね。私もたぶんほんとはそういうの嫌っていうか信じられないタイプの人なんだけど、今はなんかもうどうしようもないっていうか、ちょうどここに小野くんみたいな人いるし、ちょうどいいとか言ったら失礼かもしれないけど、私おっぱい小さいからあんまり興奮しないかもしれないけど。でも気持ち悪いとか、そこまで言わなくてもあり得ない感じならしょうがないんだけど、そうでもないんだったら今ここで押し倒して服脱がせて、まだちゃんと濡れてないけど無理やり突っ込んできても――」
 征也はおかしなおしゃべりをやめさせるために、聴いていて見ていてあまりにつらいからそれをやめさせるために、薫に抱き着いて引き倒した。そうするつもりなどなかったのだが何故か薫の体が上になってしまい、目の前に、目の上に、ぐしゃぐしゃに潰れてはいないけれど、潰れそうになっていたところから生き返ったように見えたはずなのに、今度は潰れていないどころか無表情に綺麗なままで、それでも頬を濡らしてしゃべり続けた女の子の顔があった。
「泣いてる女の子とはできない」
「私、泣いてないよ?」
 と、泣いている女の子が嬉しそうに笑った。征也は腹をくくった。あるいはこのような運命を、運命という言葉が重すぎるようであれば今ここに居合わせてしまった偶然を、受け入れるほかどうしようもないのだと理解した。そうしなければ目の前で泣きながら嬉しそうに笑う、改めてこうして間近に見れば思っていた以上に可愛らしい同じ予備校に通う女の子は、征也の代わりを求めて街を歩く見ず知らずの男に声をかけるかもしれないのだ。もちろんそんなセリフは出まかせに過ぎないだろう。いざ街に出てみればそんな勇気など蒸発してしまうだろう。それならこの子はどうするのだ? そこでこの子はどうするのだ? 呆然と街角に突っ立ったまま日が暮れるのを待つのか? ――征也がこの一瞬にそこまでの考えをめぐらせたわけではない。征也はただ、久瀬薫はどうやら初めてではないようだし、もし初めてだとわかったらそこでやめようと考えた。そう、意味は同じである。
「わかった。それならシャワーは要らない。少なくとも君はしなくていい。俺はしたほうがいいように思うけど――」
「すぐに始めて。寸暇を惜しんで。日が暮れるまでお休みしないで」
 薫は上体を起こし、征也の上に跨った姿勢のままにコットンブラウスを脱ぎ、ブラを外した。
「ね? 小さいでしょ?」
「確かに小さいけど、眺めは最高だよ」
「触って」
 と、薫が小野の両方の手を拾った。
 すぐに始まって確かに寸暇は惜しんだものの、日が暮れる前に圧倒的な威力で侵入してきた空腹感が水を差した。しかし二人ともそれを惜しいとは思わなかった。日が暮れるまで寸暇を惜しんで休むなと言った薫も、この場に居合わせてしまった偶然を受け入れた征也も、それぞれに十分に満足していた。だからショートタイムの料金を割り勘で支払って表に出ると道を引き返した。エスニック料理店のランチタイムは終わっていた。駅中のファーストフードに入ったが空腹感があまりに酷かったため却って割高になってしまったことを後悔した。
 テーブル席に向き合って座ると薫が声を潜めた。
「ねえねえ、小野くんは騎乗位が好きなの?」
「久瀬さんがそれで始めたから続けたんだけど」
「あ、そうだったのか」
「でも久瀬さんは小さくて軽いからいいね」
「でもあれっておっぱいが揺れるのを見上げるからいいんじゃないの?」
「確かにそれはあるかもしれないな」
「だから私みたいなのはつまらないんじゃないかと思って」
「いや全然。むしろ視界が開けていい感じだったよ」
「あゝ、正常位って確かにちょっと息苦しい感じあるよね」
「じっと見つめ合ってずっとキスしてとかいう状況ね」
「……ん。……そっか、そういうことだったのか」
「いま彼氏のこと思い出してる?」
「うん、そう。確かに視界が狭かった。彼の顔ばっかり見てた」
「そんな記憶があるなら大事にとっておいたほうがいいよ」
「――あッ!」
「なに?」
「小野くんてまさかいま彼女いないよね? 大丈夫だよね?」
「大丈夫。彼女いたらさすがに逃げ出す」
「逃げ出す?」
「だってさっきの久瀬さん、ちょっと鬼気迫るものがあったよ?」
「それって――つまり小野くんは私にレイプされた、てこと!?
「結果的に俺もすごく気持ちいい思いをしたわけだから、総合的に見ればそこには合意があったと言っていいんじゃないかな」
「遠いところから広~い感じに包み込みましたね?」
 薫の言い方がおかしくて征也は声を立てて笑った。平日の二時過ぎの店内はがらんと空いていた。二人はしゃべりながらも精力的に空腹を満たしている。フライドポテト(L)ふたつがあっという間にハンバーガー四つと共に胃袋の中に消えた。コカ・コーラ(L)も酷く渇いていた体の熱を奪いつつ流し込まれた。
 バスに乗る征也と電車に乗る薫は駅の改札口の前で別れた。薫は冷たい北風を避けるために電車が来るギリギリの時間までホームには向かわず待合室で待つことにした。同じように考える利用者で待合室の椅子は埋まっていた。薫は入り口から離れた壁際に立った。
 ガラス窓は閉じていたけれど発着するバスのエンジン音が聴こえてきた。そういえばあのときどうして救急車のサイレンが聴こえなかったのだろうと薫はふとそんなことを考えた。しかしすぐに思い出した。雨が降っていたのだ。それも、どしゃ降りの雨が。
 そう言えば――と、薫はすぐに違うことを思った。嫉妬深い恋人ができたら相手の連絡先をリストから削除すると、柏原孝介と話したことを思い出した。しかし小野征也はいまのところ嫉妬深くはない。それにそもそも恋人ですらない。だからリストから柏原孝介の名を消す必要もない。でも、小野征也がこの先いったい何者になるのかなんてまだわからない。
 そう言えば――柏原孝介はアドレスリストを消したろうか? 電話帳のリストにはそれを知る術がない。柏原孝介は周囲から際立つほど見映えのいい男ではなかった。たぶん一般的なモノサシで測れば、そんなものがあるとすればの話だけれど、きっと小野征也のほうがカッコいい。自惚れを差し引いても小野征也のほうが釣り合っている。
 それでも柏原孝介には悪い思い出がなかった。むろん半年余りしか、厳密に言えば八ヶ月ほどしか付き合っていないから、悪いところを見つける時間がなかったのかもしれない。ただ、さっき一回したきりではあるけれど、セックスは小野征也のほうが上手い。違う。きっとお互い初めてではなく、それに欲情に任せてしたわけではないからだ。
 じゃあ、どうして私は小野征也とセックスをしたのだろう? 欲情に任せてというわけではないと言うのであれば、それなら今日のあれはなんだったのだろう? あのエスニック料理店にはどうしてあんな行列ができていたのだろう? あの頭の悪そうな女たちはなぜ寒風の中に並んでいたのだろう? 頭が悪いから並んでいたのだろうか?
 もしそうであれば仕方がない。頭が悪いのは仕方のないことのひとつだ。この世界には仕方のないことがたくさんある。それは許すよりほかどうしようもない。ここは「許す」ではなく「赦す」のほうを使うべきか? それではまるで自分が高みに立っているみたいで気持ちが悪い。私だって間違いなくあの女たちと同じくらいに頭が悪い。
 電車が来る。電車に乗らなければ。こんなところに腰掛けて、私はまたおかしなことを、すぐに忘れてしまうような、どうでもいいことを考えている。そんなことをしているあいだに救急車は来て去ってしまったのだ。大きなサイレンの音を喧しく響かせていたはずなのに。でも、どしゃ降りの雨だったんだから、聴こえなかったのは仕方ないよね?
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