第5話の7

文字数 231文字

巨人はム=ウムの変化した姿だった。ム=ウムは胎児の姿でフネの内部に閉じ込められていた。
徐々に彼は主の支配下を離れ、フネの統制下にはいっていた。
ポラリス・ミサイルをフネがその体に被弾した時、ムも痛みを感じた。
それは遠い昔から統いてきたム=ウムの一族の言いしれぬ悲しみを具現したような痛みてムをうならせた。
気づいた時、ム=ウムは生まれ変わった姿で大海原を泳いでいた。

今までの自分とは別人のようだ。
ム=ウムは、何かの怒りにとりつかれたように、水をけっていた。
■(続く)
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