第29話

文字数 371文字

一方、フネは自分に向かって飛来してくるミサイルを、今度は自覚しでいた。
前は、近くにいた空母「エンタープライズ」とその塔敵機に気をとられていたの だ。

フネもその空母や飛行機をシュクセイキに見たことがあったのだ。
バルカン砲や爆発はうろさかったが、その姿自体にはなつかしさすら覚えていたのた。
 昔をよりよく思い出していたのだ。それゆえ16発のポラリス・ミサイルの飛来に気づいた時はすで遅かった。
その時の放射能や熱予イエネルギーはフネの体をまだ蝕んでいたが、怒りが彼をささえていた。
二発のポラリス・ミサイルに対してフネは無力感を持ち始めていた。
今度、体にポラリスミサイルが命中した時には自分は終わりだと考えていた。

待てよ。

自分 はもう終わりたと思ったことが、大昔にあったような気がする。
いつのことたったろう。ずっと昔だ。そう私の体が人間だった時……。
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