第11話:日本の太陽光発電システムの優秀性

文字数 1,289文字

 設置数世界一のドイツで稼動している太陽光発電システムのほとんどは日本製。環境先進国であるドイツにも認められている日本の太陽光発電システムを自国でも更に普及させるための施策が待たれる。2008年以降、太陽光発電は資源枯渇の心配がなく、また世界のどこであっても手に入るエネルギー。さらに発電時に二酸化炭素や有害物質が全く排出されないことから地球環境保護の観点からも理想的なエネルギーとして大きな期待が集まっている。それでは太陽光発電が全くデメリットのない完全無欠なエネルギーだとするとドイツの例を除き日本においても爆発的な普及が起こらないのは何故か、そこには太陽光発電が持つ唯一に近い欠点である経済性のためだ。

 太陽光発電は導入が進むにつれてコストが低減されているものの他のエネルギーによる発電に比べるとコストが高いのが現状。一般家庭に太陽光発電システムを導入する際にも多大な設置コストが普及を遅らせている。そこで日本国内では太陽光発電の技術革新と普及による低コスト化をさらに進める方法が模索されている。太陽光発電について世界に目を転じるとドイツをはじめとするEU諸国では環境意識の高まりから太陽光発電が政策的な意図で積極的に導入されている。この動きは世界各国にも波及しており、いずれ訪れる資源枯渇に備える事と、二酸化炭素排出を削減するためにメガソーラーと呼ばれる大規模な太陽光発電所の建設が相次いでいる。

 日本国内、そして海外を問わず太陽光発電がさらに普及する事は明らかで現在はまさに爆発的普及の前夜であると言える。2009年以前は太陽光発電で発電した電気は買電価格と同じ金額で電力会社が買い取っていたが2009年から始まった売電制度によって買電価格よりもかなり高く売電することができる様になり「太陽光発電を設置すると金銭メリットがある」という状況に一転した。この頃から購入動機に売電・経済性の占める割合が大きくなってきた。2009年から政府が余剰電力買取制度・売電制度を開始し補助金制度も復活させ、さらなる普及支援を行い、こういった施策が徐々に実を結び、その後、太陽光発電は順調に広がった。みなさんは2010年、発売された電気自動車「日産リーフ」が日本発の電気自動車だと思っている人が、ほとんどでしょうが、実は1947年、昭和22年に既に開発されていた。

 戦前の立川飛行機から派生した「東京電気自動車」が開発した電気自動車「たま」が日本最初。 このクルマが登場した1947年・昭和22年当時の日本は終戦直後で物資や食糧だけでなく深刻な石油不足に見舞われていた。一方で家電製品はほとんどなく主要な工場は破壊されて大口電力需要者もなかったため電力の供給は余剰気味でした。この状況下で政府も電気自動車の生産を奨励し、市場には新興自動車メーカーの電気自動車が多数存在した。その中で「たま」は第1 回電気自動車性能試験でカタログ性能を上回る航続距離96キロメーター、最高速度35キロメーター/hというトップの性能を記録して注目を集め1951年、昭和26年頃までタクシーなどで重宝された。
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