15:白骨 その1
文字数 2,488文字
タケルはもうすみれの助けも借りずに立てるようになっています。
時津はタケルとすみれに尋ねました。
あなたたちは二手に分かれました。ボイラー室へは、くるみと楠木、タケルとすみれが、喫煙所には、時津、もな、瀬川が行くことになりました。
ボイラー室。
中に入ると、そこには色々な機械がありました。灯りで照らしてみると、すべて錆びていたりボロボロに古びていることが一見して分かります。
ボイラー室の機械は壊れているのではなく、長い間使われていないだけだということが、くるみには分かりました。
喫煙所。
時津、もな、瀬川は喫煙所の中で入ってみました。
中は真っ暗でしたが灯りで照らしてみると、そこに何かがあることに気が付きました。
灯りに照らし出されたその物体は、白骨化した遺体でした。
瀬川は、その白骨化した遺体が着ている服は、昼間話をしたおじいさんと同じであることに気付いてしまいます。
恐怖よりも「まさか」という疑問が頭に湧いてきました。
KP:
【目星】で調べられる状況は、それがちゃんと死んでいるものなのか、持ち物に何か怪しい物が無いか見ることになります
遺体がどういった状態なのか調べるのであれば【医学】か【考古学】、【知識】-50 でもいいですよ
時津は白骨化した遺体をよく観察します。それは服らしき物は身に付けていますが、特に怪しい物は見当たりませんでした。
遺体の傍には本が一冊あり、時津はそれを手に取りました。
それを見て瀬川は、昼間のおじいさんが読んでいた文庫本であることに気が付きました。
時津が本の中を開いてみると風化しており、文章を読むことはできませんでした。
喫煙所には、この遺体以外には特に何も無さそうです。椅子、煙草や灰皿などがある程度です。
あなたたちは丁度同じくらいに出てきてお互いの状況を伝え合いました。