02:旅館到着
文字数 4,982文字
あなたたちが入ると、女将さんが座って待ってて「ようこそおいでなさいました」とあなたたちを迎えてくれます。
さあどうぞ、どうぞと言って女将が中に誘ってくれます。
時津さんが周りを見渡すと、大変綺麗な内装で、でも少し古みを帯びた感じですが、それが逆に厳かな感じがしており、この旅館に泊まるんだなぁと少し楽しみになってきます。
みなさんが靴を靴箱に入れて入ってくるところを確認して、女将が「こちらが旅館の案内図になりますのでどうぞ」と旅館の案内図を渡してくれます。
旅館は3階建てで1階に温泉があり、2階と3階が客室です。
1階にロビー、男湯・女湯が別れていて宴会場とか喫煙所とかあります。自販機の隣に階段があって、上に上がったら客室があって、3階にも客室があります。
あなたたちは3階に案内されます。
301 と 302 に瀬川さん二人、303、305,306 で時津さん、くるみさん、楠木さん、の部屋をそれぞれ選びます。
あとですね、大変申し訳ないのですが、いま男湯は改装中となっておりまして、女湯のほうで時間制で別れて入ってもらうことになっているんですよ
19時までが女性で、19時以降が男性が御利用できる形になっています
瀬川さんはお昼から早めに来て回ったので、いろいろ自然が豊かなのは知っています。
話を聞いていた通り旅館の裏手に山があって、そこまで大きな山ではなく、山に登る為の遊歩道などもちゃんと付いており、もしも登るのであったらそこを登っていけばいいんだろうなということが分かります。
楠木さんは見て回ります。
いい仕事してますねってものがいっぱいあるのですが、楠木さんの琴線に触れるような素晴らしい物はなかなか置いてないことが分かります。
脱衣所の内装は古めかしいかんじですが大変綺麗で掃除も行き渡っています。
湯船も少し硫黄の香りがして、これからゆっくり温泉につかる期待が湧いてくるでしょう。
ドライヤーの風量は弱いです。量産型のヤツです。