第20話 L’Arc〜en〜Ciel ~hydeの存在感~

文字数 2,349文字

 みなさんこんにちは。こちらは2020年になるまで同学年のエレカシ・宮本浩次が全く見えていなかった私が今更【沼にハマる】ことになった経緯をお送りしているエッセイになります。
 宮次沼に入るまで、好きだったアーティストさんを語ってきましたが、とうとう残り2グループとなりました。

 今回のアーティストは【L'Arc〜en〜Ciel】さんです。美しカッコいいバンドです。



 1996か97年頃。まだ作家になりたいという夢を捨てられず、小説を投稿しながら校正仕事をしていた30歳あたりの自分。J-POP情報はテレビ神奈川の【ミュートマJapan】に頼っていました。
 いつの日だったか。なにげなく番組を観ていて、衝撃のMVを目にしたわけです。

【だ、だれだーーーーっ! このジルベールはっ!!!】

 そのとき私は「お父さんしっかりして!」よろしく、テレビの両端をつかんで前後に揺さぶっていた。
【だれ、だれ、この妖精さんはだれなのーーーっ!】
 なんか耽美な西洋風な建物の窓の向こう側から美しい何者かが【君が見え~なくて、見え~なくて】と歌っていたわけです。【Lies and Truth】という楽曲で、これがラルクとの遭遇で、お米の銘柄以外に【一目ぼれ】は存在するのだということを知りました。

 そこからのラルク沼は早かった。同時期、自分同様hydeさん沼に落ちていた同僚がいたので、2人で死に物狂いでチケットとって(なぜかFCには入らなかった)、初めてライブ参戦したのは横浜アリーナだったかなと思うのですが、動くhydeさんに【実在したーーーーっ!】と同僚と声にならない黄色い声を出しまくっていました。
 この感覚は、10代のとき、初めてオフコースの武道館10DAYSに行って生歌聞いたときの感激に似ていたと思います。あの時の熱量は30過ぎてもまだ温存されている。そんな気持ちも嬉しかったものです。



 しかしながら、ラルクさんはライブにたどり着くまでに、若干の時間が必要でした。

【沼ったとたんに活動停止】

 アルバムTrueの【good-morning Hide】という全英語歌詞の曲が好きだったんです。あぁ、一生生で聞けないんだ。というガックリ感。ファンになったとたんの転落劇に、その時は膝から崩れ落ちるほどのショックを受けたものです。

 せっかく楽曲ひっくるめて好きになったのに。ラルクはどうなってしまうんだろうか。半べそかきながら、他の推しアーティストさんのライブに通っていたりはしていましたが、ラルクの今後が気になって仕方がない。まさかこのまま消えたりはしないだろうとは思っていたけれど、いやいや、そんないちファンが気にかけたところでどうにかなる問題でもないし。
 などとモヤモヤしていたところ、突如ラルクは復活します。

【虹】

 ラルクの中では一番の推し曲になりました。今でもカラオケでマイク握ったら涙ながらに歌えます。復活への決意、失った元メンバー(亡くなったわけではないですよ)への想いが込められているともとれる超名曲です。ここからyukihiroさんが正式にメンバーとなって新生ラルクがが快進撃を始めるわけです。
 復活の【虹】という楽曲を聞いたとき(やはり初見はミュートマJapanでMVだった)、脳天に雷が落ちたような衝撃を受けました。そこに妖精のようなhydeさんはおらず、ひとりの人間として切々と想いを語る4人のメンバーがモノクロの世界に佇んでいたから。
 事件後の復活に込めたものはこんなにも切なく重い。
 バンド名がフランス語で虹だったとはいえ、その大切なバンド名と同名の楽曲を復活に持ってきたラルクの人間性に惚れないほうがどうかしている。



 ということで、アニオタとしてもラルクの楽曲にはかなりの興奮をいただいております。
【鋼の錬金術師】の#LINKやら#READY STEADY GOやら#GOOD LUCK MY WAY、【ガンダム00】の#DAYBREAK’S BELL、hydeさんソロだと【BLOOD+】の#SEASON’S CALLが超絶に好きです。【GTO】でも#Drivre’s Highが使われています。バンドに興味のないオタク友達とカラオケに行ってもこれらの楽曲は理解されているので遠慮することなく歌うことができます。ありがたやです。

 新体制になってからもアルバム【HEART】から【BUTTERFLY】まで追っていますが、ライブはやったりやらなかったり、個々の活動が忙しいのか、いまのところ、私の中でラルクはどこにいるのかわからなくなっているのですが、解散しているわけではないので、メンバーの皆さんが元気に音楽活動を続けていらっしゃれば、それだけでファンは嬉しいので、頑張って欲しいなと切に思います。

 それにしても、2021年現在(このエッセイ、今回から年またぎました)hydeさんはとても50過ぎに見えないのですが、やっぱ妖精さんなのかな。と思うことしばしばですが、ご本人は「ヴァンパイア」とおっしゃっているようなので、う~む、それも大アリだよな。というか、ほんとにそうなんじゃね? とテレビやSNSで拝見する機会があるたびに思うのです。
 同じ50代としてこの美貌はなんなんだろう、下手な女子(私のことだ)よりピッカピカだ。X-JAPANのYOSHIKIさんもそうなのですが、彼らを観ていると【美しい50代】の代表選手として誇りに思えます。
 ちなみに現在推しの宮本浩次さんは【元気な50代】代表。

 2012年発売の【BUTTERFLY】以降アルバムが出ていないのですが、そろそろ、どんなものでしょうか、新譜。稲穂のように頭を垂れてお待ちしております。

~第19話 終わる~
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