第15話 少年隊~アイドルは専門外のはず~
文字数 2,455文字
みなさんこんにちは。こちらは宮本浩次・エレカシさんと同学年の私が、50過ぎるまで見事なまでにエレカシの楽曲と出会うことがなく、ようやく2020年に沼った経緯を書いています。第10話~14話(前回)まで宮本浩次カバーアルバム【ROMANCE】から昭和歌謡曲を語る番外編をお送りしたのですが、昭和歌謡といえば……と思うところがあり、今回はバンドではなく、ジャニーズアイドルについて語りたいと思います。
今回のアーティストは【少年隊】さんです。
私はアニオタで音楽はほぼバンドしか興味がありません。
高校を卒業したあたりでSMAPさんがデビューし、専門学校で【ジャニーズ推し】という友人を初めて目の当たりにしました。
【たのきんトリオ】ですら首をかしげていた私は彼女の【のめりこみ】が未知すぎて【ジャニーズとは一体?】と理解ができていませんでした。友人の推しが強かったからか【夢がMORI MORI】からの【スマスマ】は毎週観ていましたが。
アンチではありませんが、沼でもない。そんなジャニーズアイドルたち。
とはいえ、テレビにTOKIOさんやV6さんやKinKiさんや嵐さんや関ジャニさんがでていれば、【なんか楽しい】ので観たりします。むしろ安心感をもって番組が観られます。
彼らが楽しいのは大先輩の影響が大きいのだろうなと思えるのです。
*
30年以上も昔のことです。二十歳になって契約社員という形で仕事を始めたとき、少年隊沼の同僚がいました。この時は「ジャニオタの生息数半端ないなぁ」とただ彼女の少年隊推しを傍観していたわけです。
その時も、私は変わらずTM NETWORK推しでしかなく、アイドルは専門外でした。
ところが、その彼女がこう言ってきたのです。
「らかんちゃん、PLAYZONE(プレゾン)行こう! 絶対らかんちゃん好きだから!」
その断言はどこから来た⁉
彼女が年上であったことと、すでに1stアルバムの【翔 SHONENTAI】をカセットテープ(時代が知れる)にダビングされたものを(強引に(笑))渡されてもいたので、とても断れる雰囲気ではなく、青山劇場に行くことになったわけです。
いつのPLAYZONEだったのか記憶にないのですが、そのあと1989年か1990年に錦織一清さん(以下ニッキ)の舞台【スティング】も観に行っているので(同僚がニッキ担だった)その前ではあるので、かなり初期だと思われます。
PLAYZONEはライブではなくミュージカルなのですが、たしかに面白かったのです。なにがかというと、【ジャニーズはバク転バク宙ができるものだ】というイメージを植え付けた少年隊3人のすでに完成されたキレッキレのパフォーマンスはもちろんのことなのですが、3人の笑いを取りに来るアドリブ(だったと聞く)。特にニッキのギャグセンスは抜群だった。それに尽きた。
同僚が「私が絶対好きだから」と言った理由がよくわかりました。笑いのツボがドンピシャだったのです。
だからと言って沼に入ったわけではないのですが、ニッキの舞台センス見たさにスティングも行ったわけで、細かい内容は忘れていますが、期待を裏切らなかったと思います。
余談ですが、その彼女のおかげで三谷幸喜主催の【東京サンシャインボーイズ】の舞台も何本か鑑賞することが出来ました。ニッキのセンスがいけるならサンシャインボーイズも、というところです。実際いけました、よかったです。というか、当時チケットとるの困難といわれた劇団でしたが、彼女の好きなものへの執念はすざましいものがあった。これこそ【推し愛】と振り返りもするものです。それは置いておいて。
*
いつのころからか3人での活動が見られなくなって、東山紀之さん(以下ヒガシ)だけが露出しているイメージでニッキと植草克秀さん(以下カッちゃん)どこ行った? と思っているうちに突如「2020年をもってニッキとカッちゃんはジャニーズを退所しますが少年隊の名前は事務所に残します」という発表がされてしまいました。
ニッキもカッちゃんも舞台中心だったようですが、3人そろったところを最後に確認したのはジャニ―喜多川さんの葬儀だったんじゃなかろうか。
このまま3人が同じ舞台に立たずに活動終了(?)してしまうのは寂しいものがある。
仲が悪いわけではなさそうですし、何しろヒガシとカッちゃんは1966年生まれで私と同学年です。ニッキは一つ上。舞台を観たことのある唯一のアイドルですし、同世代としての愛着があるのかもしれません。
横道それるが【ヒガシとカッちゃん、宮次(現在の推し)と同じ年齢か……】感慨深い。
とはいえ、その下の世代の方々が彼らの背中を見てきているわけで、だからこそTOKIOさんV6さんKinKiさん嵐さん関ジャニさんNEWSさんKAT-TUNさんあたりまでなら(自分の年齢的に)受け入れて楽しく活躍を見守ることが出来ているのだなと思うのです。
少年隊推しの同僚のおかげで、少年隊の楽曲は結構記憶にあり、私は【stripe blue】が好きでした。
あと、アニオタとしては【LADY】は外せない。少年隊が少女アニメの主題歌をやるんだ。という驚きはいまでも鮮烈に覚えていますし、カラオケでもよく歌ったけれど、今も歌えるだろうか。たぶんいけると思うけど。
少年隊のPLAYZONEを観に行かなかったら自分のジャニーズアイドルを見る目はどうちがっていただろうか。
バンドにしか目がいっていないと、アイドルに対してゆがんだ偏見を持ってしまっていたかもしれない。
どこの世界に身を置いていようと、この世界で生きようと必死なのは変わらない。
誰かを楽しませたいという気持ちは変わらない。
解散とか再結成とか、同じワードが並ぶこともあるじゃないか。
2020年で名前だけが残るといわれてしまった少年隊。
3人のパフォーマンスはもう観られないのだろうか。
今でもバク転バク宙できるのですか?
~第15話 終わる~
今回のアーティストは【少年隊】さんです。
私はアニオタで音楽はほぼバンドしか興味がありません。
高校を卒業したあたりでSMAPさんがデビューし、専門学校で【ジャニーズ推し】という友人を初めて目の当たりにしました。
【たのきんトリオ】ですら首をかしげていた私は彼女の【のめりこみ】が未知すぎて【ジャニーズとは一体?】と理解ができていませんでした。友人の推しが強かったからか【夢がMORI MORI】からの【スマスマ】は毎週観ていましたが。
アンチではありませんが、沼でもない。そんなジャニーズアイドルたち。
とはいえ、テレビにTOKIOさんやV6さんやKinKiさんや嵐さんや関ジャニさんがでていれば、【なんか楽しい】ので観たりします。むしろ安心感をもって番組が観られます。
彼らが楽しいのは大先輩の影響が大きいのだろうなと思えるのです。
*
30年以上も昔のことです。二十歳になって契約社員という形で仕事を始めたとき、少年隊沼の同僚がいました。この時は「ジャニオタの生息数半端ないなぁ」とただ彼女の少年隊推しを傍観していたわけです。
その時も、私は変わらずTM NETWORK推しでしかなく、アイドルは専門外でした。
ところが、その彼女がこう言ってきたのです。
「らかんちゃん、PLAYZONE(プレゾン)行こう! 絶対らかんちゃん好きだから!」
その断言はどこから来た⁉
彼女が年上であったことと、すでに1stアルバムの【翔 SHONENTAI】をカセットテープ(時代が知れる)にダビングされたものを(強引に(笑))渡されてもいたので、とても断れる雰囲気ではなく、青山劇場に行くことになったわけです。
いつのPLAYZONEだったのか記憶にないのですが、そのあと1989年か1990年に錦織一清さん(以下ニッキ)の舞台【スティング】も観に行っているので(同僚がニッキ担だった)その前ではあるので、かなり初期だと思われます。
PLAYZONEはライブではなくミュージカルなのですが、たしかに面白かったのです。なにがかというと、【ジャニーズはバク転バク宙ができるものだ】というイメージを植え付けた少年隊3人のすでに完成されたキレッキレのパフォーマンスはもちろんのことなのですが、3人の笑いを取りに来るアドリブ(だったと聞く)。特にニッキのギャグセンスは抜群だった。それに尽きた。
同僚が「私が絶対好きだから」と言った理由がよくわかりました。笑いのツボがドンピシャだったのです。
だからと言って沼に入ったわけではないのですが、ニッキの舞台センス見たさにスティングも行ったわけで、細かい内容は忘れていますが、期待を裏切らなかったと思います。
余談ですが、その彼女のおかげで三谷幸喜主催の【東京サンシャインボーイズ】の舞台も何本か鑑賞することが出来ました。ニッキのセンスがいけるならサンシャインボーイズも、というところです。実際いけました、よかったです。というか、当時チケットとるの困難といわれた劇団でしたが、彼女の好きなものへの執念はすざましいものがあった。これこそ【推し愛】と振り返りもするものです。それは置いておいて。
*
いつのころからか3人での活動が見られなくなって、東山紀之さん(以下ヒガシ)だけが露出しているイメージでニッキと植草克秀さん(以下カッちゃん)どこ行った? と思っているうちに突如「2020年をもってニッキとカッちゃんはジャニーズを退所しますが少年隊の名前は事務所に残します」という発表がされてしまいました。
ニッキもカッちゃんも舞台中心だったようですが、3人そろったところを最後に確認したのはジャニ―喜多川さんの葬儀だったんじゃなかろうか。
このまま3人が同じ舞台に立たずに活動終了(?)してしまうのは寂しいものがある。
仲が悪いわけではなさそうですし、何しろヒガシとカッちゃんは1966年生まれで私と同学年です。ニッキは一つ上。舞台を観たことのある唯一のアイドルですし、同世代としての愛着があるのかもしれません。
横道それるが【ヒガシとカッちゃん、宮次(現在の推し)と同じ年齢か……】感慨深い。
とはいえ、その下の世代の方々が彼らの背中を見てきているわけで、だからこそTOKIOさんV6さんKinKiさん嵐さん関ジャニさんNEWSさんKAT-TUNさんあたりまでなら(自分の年齢的に)受け入れて楽しく活躍を見守ることが出来ているのだなと思うのです。
少年隊推しの同僚のおかげで、少年隊の楽曲は結構記憶にあり、私は【stripe blue】が好きでした。
あと、アニオタとしては【LADY】は外せない。少年隊が少女アニメの主題歌をやるんだ。という驚きはいまでも鮮烈に覚えていますし、カラオケでもよく歌ったけれど、今も歌えるだろうか。たぶんいけると思うけど。
少年隊のPLAYZONEを観に行かなかったら自分のジャニーズアイドルを見る目はどうちがっていただろうか。
バンドにしか目がいっていないと、アイドルに対してゆがんだ偏見を持ってしまっていたかもしれない。
どこの世界に身を置いていようと、この世界で生きようと必死なのは変わらない。
誰かを楽しませたいという気持ちは変わらない。
解散とか再結成とか、同じワードが並ぶこともあるじゃないか。
2020年で名前だけが残るといわれてしまった少年隊。
3人のパフォーマンスはもう観られないのだろうか。
今でもバク転バク宙できるのですか?
~第15話 終わる~